編成するドラマ&バラエティー番組の大半が大コケのフジテレビだが、11月23日に公開された映画『翔んで埼玉』の続編『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』が大ヒットしている。
「地域格差を誇張し、パロディーに昇華させた演出が受けた。前作で注目された主演の二階堂ふみが放つ名ゼリフ『埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!』同様、続編でも『ゲジゲジの滋賀県人はそこらへんの害虫でも食べといたらよろしい!』という台詞が出てくる。何でも滋賀ナンバーに由来したセリフで〝滋〟の文字がゲジゲジに似ていることから、関西では『ゲジゲジナンバー』と呼ばれていることから生まれました」(制作関係者)
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映画動員ランキング(12月1日〜3日の3日間集計、興行通信社調べ)では『翔んで埼玉』が週末3日間で22万2000人、興行収入2億9500万円を上げ、2週連続1位をキープした。
「累計成績は動員83万8000人、興収11億5000万円を突破した。前作の興行収入37.6億円超えは確実視されている。フジテレビは製作委員会の幹事社を務め、映画のプロデューサーはフジの現役局員。監督は元局員というまさにフジテレビカラーの作品なんです。本業であるコンテンツビジネスが注目されることは局員のやる気にも繋がるし、社内も明るくなる」(フジテレビ幹部)
異例のスピードで
そうした中、早くも飛び出したのが映画化第3弾の企画決定だ。来年5月にクランクインし、同年12月に公開という異例のスピードで映画化第3弾を実現させるという。
「今度は九州が舞台です。主演のGACKTと二階堂には内諾を貰ったそうです」(配給関係者)
加えて、『翔んで埼玉』の連ドラ化も打診しているそうだ。
「フジはこれまで多くの失敗を重ねてきた。この失敗から学んだのがスピードです。とにかく思いついたら成功、失敗に関係なく〝動いてみる〟が局のスローガンになった」(前出・幹部)
GACKTと二階堂は『翔んで埼玉』を自身の代表作と位置付けているというから、フジテレビにとっても心強い。
「最近、演者がやる気になってくれるコンテンツはありませんからね。『翔んで』には局員全員の期待がかかっています」(フジ局員)
一時は局内で『翔んで埼玉』が地域格差を余りに誇張して扱うことから、コンプライアンスを気にする声もあった。
「あえて踏み込むことで大ヒットにつながった。日本全国にある地域格差を侮辱することなく、徹底したギャグに昇華させた演出を視聴者や観客は認めてくれたということ」(同)
翔んでフジテレビ。
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