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『24時間テレビ』打ち切り危機!日本海テレビ局長が善意の募金着服…

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日本テレビ (C)週刊実話Web 

日本テレビ系列のチャリティー看板番組『24時間テレビ』が放送開始から46年目にして打ち切りの危機に瀕している。1978年の番組開始からスポンサーとして支えてきた日産自動車も今回の不祥事に対しては、抗議にも似た問い合わせをしたという。

「日産サイドからは徹底検証を行うことを要求されている。また、募金の在り方や今後の運営方法をめぐり現場レベルでのヒアリングを行うことも確認された。いずれにせよ今後、日テレが提出する報告書や改善ポイントの内容次第では『24時間テレビ』から日産サイドが撤退することも示唆したそうです。想像以上に事は深刻な事態に陥っています」(日テレ関係者)

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事の発端は、系列の日本海テレビ(鳥取県)の田村昌宏・元経営戦略局長(53)による横領が露見。『24時間テレビ』に寄せられた善意の寄付金を約10年間にわたり着服していたのだ。

「田村は入社約30年の生え抜き局員です。間もなく執行役員になり、将来は社長候補とも目されていた人物でした。この10年で売上金など1118万2575円を着服し、11月27日付で懲戒解雇処分になっています。着服金の内訳ですが、同社売上金から853万6555円。さらに、『24時間テレビ』の寄付金から264万6020円。ただし、これはあくまで現在分かっている金額です。実際は判明している金額の2〜3倍の横領額になると思います」(日テレ関係者)

その理由を日本海テレビ制作関係者が証言する。

「田村局長は『24時間テレビ』の売上金を金庫から持ち出し、自分の口座に移していたと証言しているが、この20年の間に募金会場から寄付金を本社の金庫まで運搬する役割も一時、担っていた。多額な募金ならいざ知らず、一般市民が持参する少額の寄付金に対しては領収書を発行しない。結果、幼い子や高年者を含めた善意ある〝貯金〟などをシコシコと抜いていた可能性も指摘されている。経営幹部の局長という立場で『24時間テレビ』の寄付金を着服していたんですからね。皆が頭を抱えています」

税務調査前に自ら告白

善意の募金を田村氏は何に使っていたのか。日本海テレビの発表では、飲食代やパチスロなどの遊興費に使ったと公表しているが…。

「日本海テレビはこれ以上、話が大きくなることを恐れている。裏が取れる範囲で田村の話を打ち切っている。理由は2つ。日本海テレビの不祥事が『24時間テレビ』の募金事業にマイナス影響を及ぼすこと。もう一つは詳細な使い道です。どうやら女関係に使い込んでいた線も見えてきた。まだパチスロや飲食代の方がダメージが小さいと判断したようです」(事情通)

被害届を受理した鳥取県警は田村氏を横領・詐欺事件で立件する方針を固めているという。

「田村は横領額を全額弁済するとしているが、募金に手を付けるなど悪質性は極めて高い。捜査次第ではボロボロ余罪が出てくるかもしれない。元々、田村は気が小さい。今回の一件も税務調査が入ると聞いて自ら告白しているんですから」(同)

翻って『24時間テレビ』を運営する日本テレビだ。スポンサーの日産から問い合わせや視聴者対応などなど、ハチの巣をつついたような騒ぎになっている。

「とにかく、すべてがバッド・タイミング」

と吐き捨てるのは日テレ某幹部局員。

「最盛期は20〜30億円の募金を集めていた『24時間テレビ』も、近年は出演者のギャラや障害者を出演させるお涙頂戴方式で視聴率を取る姿勢などから〝感動ポルノ〟批判もあり、募金額は半分以下になってしまっている。今年度に至っては約8億2100万円。今回の横領事件でさらに募金額は減りますよ」(同)

系列局で〝横領〟の可能性

加えて、旧ジャニーズ事務所をめぐる性加害問題も周囲をザワつかせている。

「来年はKing&Princeをメインにして『24時間テレビ』を放送することを日産とスッタモンダの末に決めた後だったんです。日産には日テレが『新規ではなく継続案件。社会的意義がある番組』と、何とか説得した。その矢先に募金着服です。日産サイドが怒るのも無理からぬ話です」(日テレ編成関係者)

さらに、日テレ上層部をイラ立たせているのが2つの誤認情報だという。

「現在、一部ネットなどで出回っている横領した日本海テレビの田村の写真は、日本テレビの代表取締役社長の石澤顕氏なんです。また、日本海テレビと日本テレビを誤認している視聴者もいる。日テレサイドとしては系列局だから、あえて『違う』とも表明できず、苦しんでいます」(スポーツ紙デスク)

こうした事態を受け、親会社の日テレは系列局である日本海テレビに対し、人事介入に乗り出す姿勢を見せている。

「時期を待って社長更迭…。また、来年6月をメドに経理やコンプライアンス部門を立て直すため、日テレから人を出すようです」(制作関係者)

今後、日テレサイドが一番恐れている事態はNHKの二の舞いになること。

「2004年、『紅白歌合戦』なども担当した元プロデューサーの巨額制作費着服が発覚して以降、NHKに対する受信料不払い騒動に発展した。金額は2000億円にも上るといわれている。今回の横領事件で別の日テレ系列局で横領が行われていないと断言できない事態になってしまった。系列局で同様の募金着服が発覚すれば、『24時間テレビ』は打ち切りでしょう」(前出・日テレ関係者)

同番組の募金に助けられた障害者たちをも裏切ってしまった。

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