今週は『阪神JF』を取り上げます。
《馬場傾向》
秋の阪神開催が3連続で行われた一昨年こそ外差し有利だったが、基本的に内からでも粘れている。また、過去3年は変則開催でやや時計も掛かっていたが、5回京都→5回阪神に変わる開催は高速馬場である。
《ペース傾向》
2019年と昨年こそ前半4F45秒台の極端なハイペースになっているが、大半は46秒台半ばまでの平均ペース前後で収まることが多い。それでも前が崩れてしまうことが多いのは、スローペースしか経験していない若駒が多いからだ。
【関連】JRA重賞『チャンピオンズカップ』(GⅠ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」 ほか
《脚質傾向》
過去10年で逃げ馬の3着以内は、19年のレシステンシア(1着)のみ。先行馬も3勝2着1回3着2回と他レースと比較しても圧倒的に3着以内の回数が少なく、中団よりも後方でレースを進める馬が有利。基本的には末脚比べ。
素質の高さに期待したいボンドガール
★ステレンボッシュ
前哨戦、赤松賞の覇者。同レースではまずまずのスタートから控えるとすぐに引っ掛かり、コントロールが難しい状態に。内の馬に接触して、中団までポジションが下がったが、3角手前から再び進出して4角では好位の外。直線序盤で追い出されると、早めに抜け出したテリオスサラをラスト1.5F付近で捉えて先頭。
食らいつく同馬を振り切って勝利した。新馬戦では逃げ馬が1角で逃避し、それに巻き込まれて位置が下がったり、サフラン賞では内と前が有利な馬場を後方2番手から4角で大外を回ったりと、これまでスムーズな競馬ができていないが、それでも結果を出し続けている点が評価のポイントだ。
山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式ツイッター=@_yamazaki_erika.
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