監督/ニムロッド・アーントル
出演/リーアム・ニーソン、ノーマ・ドゥメズウェニ、リリー・アスペル、ジャック・チャンピオン、エンベス・デイヴィッツ、マシュー・モディーン
配給/キノフィルムズ
お仕事お疲れ様です!
リーアム・ニーソンはとても好きな俳優です。『96時間』シリーズはどれを見ても面白い。強いお父さんのイメージで、かなり激しいアクションでも有名。相手を大きな声で罵倒することを得意とします。だから実際にお会いしたとき、声があまりにも小さかったことにビックリ。ほとんど聞き取れなくて、私は前かがみになり過ぎて椅子から落ちそうになったのが、リーアムとの一生忘れられない思い出になっています。
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さて、そんなリーアムの近年の作品傾向といえば、とにかく激しい展開にドキドキできて、上映時間が短い〝ザ・エンタメ!〟が多い。今回も、まさに期待通り。以前に比べアクションは少ないものの、カーアクションと言葉で緊張の糸を観客に途切れさせない、緊迫感溢れる演技は健在でした。
仕事に一生懸命になりすぎて、家族との約束をなかなか守れない父親のマット(リーアム・ニーソン)。当然のことながら娘の試合観戦よりも商談が大事。朝の準備中も、奥さんの「月に引っ越そうかなぁ…」なんてとんでもない発言にも空返事。そんなお父さんに不満を抱く子供たちはわがまま放題とイライラの連鎖で、決して仲良く暮らす家族とは言えません。でも…冷静に考えたら、これって身近によくある光景なのでは?
日常からガラリと変わって緊張感が…
この日は珍しく、面倒くさがりながらも子供を学校に送るマット。途中で鳴った聞き慣れない着信音から、見知らぬ携帯電話を発見。非通知の着信に出ると「車に爆弾を仕掛けた」というボイスチェンジャーの声。「降りたら車が爆発する」と信じがたいことを言われ、同僚からの電話でさらに不安が募ることに。なんと、同じ内容の電話があったというその同僚は、一緒にいた女性が恐怖でパニックになり、勝手に降りてしまうのです。そしてマットは、目の前で粉々になる同僚の車を見て、この状況からどう逃れるか、電話をしてきた犯人は誰なのかを追う。
車の中にいるマットと息子と娘だけの、ほとんど密室劇。朝はお互いにイライラしていた家族だったが、ここでは力を合わせて、このシチュエーションから脱出しなければ!
正直言って、ここまでしか言えない。上映中、足先で何度もアクセルとブレーキを踏んでしまった私。車の免許を持ってないけど、そんなことは関係ない!
さぁ、ポップコーンを買って…でも、食べる暇あるかなぁ〜
LiLiCo
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。
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