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JRA重賞『チャンピオンズカップ』(GⅠ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話 

今週は『チャンピオンズカップ』を取り上げます。

《馬場傾向》
中京ダート1800メートル施行以降の過去9年すべて良馬場で行われ、標準よりもやや速いタイムで決着している。水を含めばより速くなる。

《ペース傾向》
ダート1800メートル戦としては全体的に遅い傾向。これは坂の途中からスタートするコースで、前半からペースが上がりにくいことが影響している。前半が遅く、向正面の下り坂でもペースが上がらないとマクリが発生し、そこから一気にペースアップする場合もある。しかし、近年は向正面でもそこまでペースが落ちず、平均〜ややスローペースで決着している。

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《脚質傾向》
創設当初は向正面でマクリが発生し、前がそれに抵抗して差し、追込が台頭するパターンもあったが、近年は先行馬、中団馬が3勝ずつで、どちらかというと前が有利。逃げ馬も連対こそないが、3着が3回ある。

このレース向きのジャスティンカフェに期待!

★ドゥラエレーデ
デビュー3戦目、初ダートの未勝利戦を3角先頭から3着以下に大差をつけ、1クラス上の指数を記録して勝利と高い潜在能力を感じさせた馬。その後は芝のホープフルSを優勝。UAEダービーではダート2戦目ながら、2番手から勝ちに行く競馬で、後にBCクラシックで2着のデルマソトガケの2着に入線した。このレースで離れた3着がコンティノアール、4着がペリエールだから、とても価値の高い2着だったと言える。その後は芝を2戦して凡退しているが、ダートのキャリアは2戦と浅く、まだまだ上昇が期待できる。

★テーオーケインズ
一昨年のチャンピオンズCでは、好位の中目を追走し、直線で外に出されると、圧巻の末脚で戦慄の6馬身差で完勝した馬。昨年はJBCクラシックを優勝しているように能力は高い。前々走の帝王賞は海外遠征直後で調整が難しく、接戦の3着。前走のJBCクラシックはタフな馬場&速い流れを2番手追走と勝ちに行く競馬。休養明けだったので最後に苦しくなって3着と敗因ははっきりしている。今回は近走で能力が出し切れていないので疲れもなく、息持ちも順当に良くなってくるだろう。ここで復活の勝利は十分に期待できる。

★グロリアムンディ
デビューからしばらく芝を使われていたが、ダートに路線転向してから急上昇。1勝クラス勝ちから一気に重賞のアンタレスSで2着するまで上昇した。昨年のチャンピオンズCは、休養明けで出遅れ、進みも悪く大敗したが、今年3月のタフな馬場のダイオライト記念では、中団から最短距離を通して9馬身差をつけて圧勝。さらにダートの能力が上昇していることを感じさせた。前走のコリアCは休養明けで能力を出し切れなかったが、ひと叩きされての今回は能力発揮が期待できる。テンがあまり速くなく、内から捌いていく競馬が苦手な面があるので、なるべくなら外目の枠が欲しい。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式ツイッター=@_yamazaki_erika.

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