『おとな六法』クロスメディア・パブリッシング /1958円
岡野武志(おかの・たけし)
アトム法律事務所代表弁護士 第二東京弁護士会所属。高卒フリーター生活10年を経て、司法試験に合格。アトム法律事務所を創業し、グループ全国12拠点の法律事務所に成長させた。
――岡野さんが弁護士を目指すきっかけは何だったのですか?
岡野 一言でいうと「手に職をつける」ためです。高校卒業後、フリーター生活を送っていたのですが、「手に職をつける」ことへの重要性を実感しました。そのためには、職業に直結する専門的な知識・技術を身に付けることが必要だと思い、職業資格を調べたところ、弁護士資格(司法試験)の存在に気付きました。司法試験であれば、大学を卒業していなくとも受験資格があります。また、職業に直結する専門的な知識を身につけられると思い、受験を決意しました。
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――楽しく法律が学べると好評です。出版のきっかけは何だったのですか?
岡野 これまで4年間、「大人から子供まで法律が100倍楽しくなる」というコンセプトのもとに、「日本に住む誰もが法律に親しみを持ち、法律的なトラブルのない生活を送れるように」という思いを込めて、YouTubeなどで動画を配信してきました。ただ、動画だと情報伝達のインパクトと即時性はありますが、見返すのが大変です。そこで、いつでも私たちの法律コンテンツを見直すことができるようにと、書籍として過去のコンテンツをリニューアルすることに決めたのです。
誰もが一度は疑問に思うこと
――大人だけでなく子供も本書を手にしています。これまで、どのような反応がありましたか?
岡野 「小学生の子供が急に法律に興味を持ち始めて驚いている」、「今まで本を欲しがったことがない子供が『買ってほしい本がある』と言い出し、それが法律の本だったのでビックリしている」といった反応をいただいています。また、その一方では小さいお子さんからも「タケシ弁護士の本を読んで、将来弁護士になりたいと思った」と言ってもらえて、とても嬉しく思っています。アニメやゲームなどの法律トピックも盛り込んでいるので、小さいお子さんから大人まで、法律を身近に感じていただけるのかなと思います。
――YouTubeチャンネルの登録者数は154万人を突破しています。これまで反響の大きかった動画を教えて下さい。
岡野 やはり、日本に住む誰もが一度は疑問に思ったことがあるであろう、法律のトピックに関する動画への反響が大きいですね。「交通事故の慰謝料で損する原因」などは、誰しもに起こり得る問題なだけに、大きな反響をいただきました。配信者側の目線ではなく、視聴者の方々の目線でニーズに応え、役に立つ動画をこれからも配信していきたいと考えています。
(聞き手/程原ケン)
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