大みそかの『第74回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が13日、東京・渋谷のNHKホールで発表され、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)所属アーティストの名前は1組もなかった。
旧ジャニーズの所属タレントが紅白に出場しないのは1979年以来、44年ぶりとなった。
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創業者・故ジャニー喜多川氏の性加害問題で揺れる旧ジャニーズ事務所だが、NHKは10月に行った定例会長会見で、「新規の出演依頼については被害者への救済と再発防止への取り組みが着実に進まないと行わない」とし、「紅白についても同じ方針。現段階ではその方針に沿って対応する」と旧ジャニーズタレントが出演しないことを示唆していたが、その通りの人選となった。
昨年の紅白には旧ジャニーズから、関ジャニ∞、KinKi Kids、King & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子の6組が出場。しかし今年は、紅白発表の数日前、Snow Manが大みそかにYouTubeで無料生配信ライブを行うことを発表。その時点で、紅白への出場がないことをにおわせていた。
「旧ジャニーズ勢は少なからず、前半・後半の時間帯で紅白の視聴率アップに貢献していたはず。しかし、今年はまったく出場しないので、視聴率ダウンは必至。それでも、視聴率にやたらこだわるNHKだけに、それなりの歌手を出場させるかと思われたのだが…」(テレビ局関係者)
B’zもサザンも出場しないなんて…
旧ジャニーズ勢がごっそり抜けた白組の初出場組は、なんと昨年まで3年連続司会を務めていた大泉洋、ヒットアニメの主題歌を歌ったキタニタツヤと10-FEET、実力派バンドであるMAN WITH A MISSIONとMrs. GREEN APPLE、若い女性ファンの多いK-POPグループであるStray KidsとSEVENTEEN、そして、ユーチューブで人気の配信ユニット・すとぷり。
ほかには抜群の歌唱力で知られるエレファントカシマシ、さだまさし、藤井フミヤが返り咲きを果たしたが、出場がウワサされたB’z、メモリアルイヤーのサザンオールスターズらの名前はなかった。
「初出場組で数字を持っていそうな歌手・グループはいない。返り咲き組も同様で、束になっても旧ジャニーズ勢にはかなわない。来年は、あっさり旧ジャニーズ勢を戻さざるを得ないほどの低視聴率に終わるのでは」(音楽業界関係者)
旧ジャニーズ勢の起用による視聴者の反発を危惧した結果かもしれないが、なんとも華のない紅白になりそうだ。
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