大井競馬では11月15日、歴代優勝馬に南関東を代表する数多くの実力馬が名を連ねる『第30回マイルグランプリ』(SⅡ)が行われる。
この10年でセイントメモリー、ソルテ、ミューチャリーなどの実力馬たちが先頭でゴールを駆け抜けている。もともと1995年開設時は春季施行だったが11年度より秋季施行に変更され、その後20年より施行時期を秋から夏へ移し、23年からまた秋季に戻るという、幾度もの変更を重ねてきた重賞レース。
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その度ごとに優先出走権が付与されるレースも変更されたが、今年からは優勝馬にゴールドカップ(S1・浦和・12月21日)の優先出走権が与えられる。
施行時期が変わっても、南関東限定の古馬マイル重賞においては、最高グレードとなるSⅡ競走。例年、南関東の有力マイラーが一堂に会し、マイルチャンピオンの座を競うレベルの高い一戦だ。
前走マイル組が好成績!
過去10年を見ると、1番人気馬の成績は【3・1・3・3】で連対率70%と優勢。しかし、2番人気、3番人気、4番人気が3連対率50%、50%、10%であるのに対し、5番人気【3・2・1・4】で3連対率60%と1番人気に迫る好成績を残している。特に、ここ5年を見ても人気薄の馬の激走が目立ち、22年1着ゴールドホイヤー(5番人気)、21年1着ティーズダンク(8番人気)、20年2着グレンツェント(5番人気)、3着センチュリオン(9番人気)、19年1着ワークアンドラブ(5番人気)、18年3着トロヴァオ(12番人気)と、人気サイドであっさり決まった年は1度もなく、難解な一戦となる。
優勝馬の1コーナーの通過順を見ると、8~10番手で通過している馬が目立つ。内回りで行われるため先行馬有利に見えるが、ハイペースになることが多く、後方追走から差し切ることも可能だ。施行時期が何度も変更されているため優勝馬の前走は多岐にわたるが、1・2着馬の前走成績を調べてみると距離が同じ1600メートルだった馬は11頭いて【7・1・1・2】と好走する馬が多い。逆に1600メートルではなかった馬は9頭いて、【1・1・1・6】。得意のマイル戦に戻って巻き返す馬が多いので、その点も気にかけておきたい。
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