日本テレビの大みそか特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』が3年連続で放送見送りになった。これに加え、発表前に日テレ側から一部スポーツ紙にこの情報が漏れたことで、日テレとダウンタウンが所属する吉本興業の関係が悪化し、日テレの大みそか特番の中身が危ぶまれている。
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そもそも、『笑ってはいけないシリーズ』は2006年から15年間、日テレの大みそか特番として放送された。’10年からは11年連続で紅白裏番組の民放1位を記録した人気番組だ。
「2年前、笑ってはいけないシリーズに対してBPO(放送倫理・番組向上機構)が『痛みを伴うことを笑いの対象にするバラエティー』に関する審議入りを発表したことで、21年の同シリーズは放送中止になった。しかし、このときも放送中止はBPOの審議入りというより、ダウンタウンの松本人志のモチベーションが下がったことのほうが大きい。松本は放送前に番組内容が漏れたりするなど、日テレ側へ不信感を募らせていましたからね」(吉本関係者)
テレビ関係者が続ける。
「実は、双方の関係がギクシャクしたのは19年のお笑い芸人闇営業問題でした。当時の吉本の大﨑洋会長は、情報番組『スッキリ』が吉本側を徹底的に追及したことに不快感を持っていました。以来、大﨑氏は『日テレの番組は見ない』と親しい知人に話していたほどです。大﨑氏はダウンタウンの初代マネジャー。松本も同じく日テレに良い感情を持っていなかったのかもしれませんね」
笑ってはいけないシリーズに代わる日テレの大みそかお笑い特番は、テレビ朝日の『ザワつく!大晦日』に2年連続で惨敗している。
「まだ具体的な内容が決まっていない」
国民的番組のNHK紅白も、今年は足元がグラついている。ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏による性加害問題で、旧ジャニーズ勢の紅白出場が絶望視されているからだ。
「旧ジャニーズ事務所の所属タレントが出場しない紅白の視聴率は、大幅ダウンが予想されている。大みそかに民放が紅白の視聴率を抜く千載一遇のチャンスなんです」(スポーツ紙記者)
その筆頭として注目されていたのが、笑ってはいけないシリーズだったが、三度目の正直はなかった。
「一部スポーツ紙に見送り情報が漏れたことで、吉本側は態度を硬化させています。日テレの大みそか特番は、今年もお笑いがコンセプト。吉本の全面協力なくして番組はできませんよ」(お笑いライター)
ある吉本関係者も「この時期に、まだ具体的な内容が決まっていない。どうなるんでしょうね」と不安の色を隠さない。
本当に笑っていられない。
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