歌舞伎役者・市川猿之助被告が、両親に睡眠導入剤を服用させて自殺を手助けした罪に問われている裁判の初公判が10月20日に始まった。〝一家心中〟の引き金になったのは、『女性セブン』がスクープした猿之助による男性への「セクハラ疑惑」だったが、歌舞伎界の〝性の闇〟はジャニーズ以上とも言われている。
コロナ禍以降、高級ホテルのスイートルームなどで人目を忍んで開かれていた打ち上げなどで、市川猿之助の男性への「セクハラ」は行われていたとされる。
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「スクープした『女性セブン』によると、深夜になって酒が進むと猿之助は気に入った男性俳優などに対し、『お風呂に入ったら?』などと促したり、キスやスキンシップを求めていたようです」(スポーツ紙記者)
さらに、地方公演などでは、役者たちを自分の部屋に呼び、「添い寝」を強要した疑いなども報じられていた。
「やり方が、旧ジャニーズ事務所の創業者で連続児童性的虐待事件を起こした故ジャニー喜多川にそっくり。被害者たちは、『猿之助がキャスティングなどに絶大な影響力を持っているため、外されるのが怖くて断れなかった』と、『女性セブン』に証言していたようです」(同・記者)
“彼氏”の怒りが爆発
猿之助は、名門「澤瀉屋」の実質トップだった。舞台で輝くことを夢見る若手の役者たちは、どんなに嫌なことをされても逆らうことはできなかったはずだ。
「セクハラが事実だったとすれば、構図はジャニーズ問題とまったく同じ。被害者たちが男性という点でも一致します」(同・記者)
両親の自殺をほう助し、自らも命を絶とうとした猿之助は、40代の男性マネジャーA氏に「財産を相続させる」という〝遺言〟を残していた。
「この男性マネジャーは〝彼氏〟だったと報じられましたが、『週刊文春』の取材に怒りをあらわにし、事件についても『関係ない』とか『悲しくない』などと言い放ち、同世代の女性と一緒に立ち去ったとされている」(同・記者)
A氏の冷たい態度に、「さすがに猿之助がかわいそう」との同情の声も上がったが、民放関係者は「別の見方もできる」と話す。
「かつてのA氏は、有名女性歌手とのロマンスが報じられたほどのプレイボーイでした。A氏も我慢していたのではないか。『週刊文春』の取材に冷たく反応したのも、そうした怒りが爆発したと考えることもできますよ」
実際、被害者たちは事件後も〝犯人探し〟に苦しめられていたと『女性セブン』が続報している。
「逮捕後、猿之助被告は警視庁の調べに対し、『セクハラ疑惑の記事が事件の発端になった』と証言しています。裁判の流れによっては、被害者たちにも〝セカンドレイプ〟のような精神的負担がかかるかもしれません」(同・関係者)
事件のきっかけになった以上、セクハラ疑惑も法廷で追及されてしかるべきだが、被害者たちの心境は複雑だろう。
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