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マエケン古巣“広島帰還”は望み薄!? FAランキング好評価で「第2の黒田」ならず…

maedakennta 前田健太
(画像)Kathy Hutchins/Shutterstock

米CBSスポーツ電子版が、今オフにフリーエージェント(FA)となる選手のランキング表を掲載した(9月30日)。1位はエンゼルスの大谷翔平(29)で、2位にはオリックス・山本由伸(25)がランクインしていた。「14年、田中将大(34=現楽天)の総額1億5500万ドル(約225億円)の契約を上回る」とも予想されていた。

このランキング表には、別の事情も隠されていた。25位にツインズ・前田健太(35)も入っていたことだ。

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「マエケンが高い順位にいるということは、確実に好条件での移籍、再契約ができます」(現地記者)

好条件で再契約できるベテラン投手は、超一流だけ。前田ならシーズンを通じて先発枠を守ってくれそうだが、そこまで高評価されるのは、なぜか。

「今オフ、大谷と人気を二分するはずだった左腕先発投手、フリオ・ウリアス(27=ドジャース)が、DV騒動で係争中なんです。

ウリアスが、このようなトラブルを起こしたのは19年に続き二度目。当然、厳しい処分を受けることになるでしょう」(同)

8年契約を意識して…!?

ウリアスは21年最多勝、22年最優秀防御率と、2年連続で投手タイトルも獲得している。しかし、9月3日(現地時間)にDVの通報を受け、逮捕。裁判で「シロ」が証明されたとしても、トレバー・バウアー(32=現DeNA)のように、MLB機構と球団が独自にペナルティーを科す可能性も高い。

ウリアスが米FA市場から〝消えた〟ことで、所属先のドジャースはもちろん、投手補強を予定していた複数の球団が焦り始めたのだ。

「前田が見直されています。今季で8年契約が満了となり、そのまま古巣広島に帰還するとも目されていました」(米国人ライター)

重なるのは、広島カープのレジェンド・黒田博樹氏(48)の帰還劇だ。チームは盛り上がり、それが翌16年のリーグ優勝へと繋がっていくのだが、

「黒田氏の帰還は8年ぶり。マエケンの契約も8年だったので、彼自身、『第2の黒田氏』を意識しているのだと思っていました」

と、前田帰還を既定路線として捉える声も、カープ内部から聞かれた。

来季、投手・大谷は休み、好左腕は去就未定。米球界の投手事情が激変したことで、新井カープのオフの補強内容も変わってきそうだ。2ケタも計算できる先発要員が帰ってくれば、岡田阪神と互角以上に渡り合えたはずだ。

いま新井貴浩監督(46)は「聞いてないよ~」の心境だろう。

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