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JRA重賞『秋華賞』(GⅠ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話 

今週は『秋華賞』を取り上げます。

《馬場傾向》
Aコース使用5日目。今年リニューアルした春の京都開催が、以前とは変わらない超高速馬場だったことから、この開催も超高速馬場が予想される。

《ペース傾向》
京都内回り芝2000メートルは最初の1角までの直線距離は約309メートル。最初のコーナーまでの距離が短く、上級条件になると2角過ぎまでハナ争いが持ち越されることがしばしば。一方、最後の直線も約328メートルと短いため、差し、追込馬は3角の下り坂から仕掛けて行くことが多い。この2角過ぎまでペースを上げて行く前と、短い最後の直線を意識して3角過ぎから仕掛ける後ろの相関関係から前半、後半にペース差がない緩みない流れが発生しやすい。

【関連】JRA重賞『毎日王冠』(GⅡ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」 ほか

《脚質傾向》
京都開催の直近10年では逃げ馬の2着1回。追込馬も2着2回、3着2回。後半型の脚質が有利。

絶対的な本命馬と穴馬2頭を推奨

★リバティアイランド
桜花賞&オークスの春2冠を達成。オークスでは、前半は中団中目を追走していたが、前がペースを引き上げて隊列が縦長になると最内に入れ、3〜4角最短距離から4角出口で馬場の良い外に誘導と完璧な立ち回り。4角3列目から直線序盤で2列目まで上がり、ラスト2Fで一気に伸びて先頭に立つと、そのままの勢いで6馬身差の圧勝だった。本馬がオークスで記録した指数は、古馬GⅠ級のもの。かつてのアーモンドアイと同様に、休養明けでも優勝できる実力がある。

★ソレイユヴィータ
デビュー3戦目の未勝利から3連勝で2勝クラス・松島特別を勝利した。同レースではコントロールしながら2番手の外を追走。やや掛かり気味だったが何とか我慢させ、3〜4角で逃げ馬の後ろから4角でじわっと差を詰めて直線へ。序盤で先頭に立つと、ラスト1Fでリードを広げて2馬身半差の完勝だった。本馬が前々走で記録した指数は、3勝クラス勝ちレベルのもの。前走の紫苑ステークスは稍重ながらレースレコードが記録されたように、かなりのハイペースで追い込み馬台頭の流れ。2列目の内でレースを進めた本馬には厳しい展開だった。前走の厳しい経験は、今回の持久力強化に繋がるはず。

★コンクシェル
2歳1勝クラスで躓いていた馬だが、レースの流れが速くなったアネモネステークスで激走。スタミナの豊富さを感じさせた。その後は、またレースの流れが遅い1勝クラスで結果が出せなかったが、ブリンカーを着用し、逃げてスタミナを活かす競馬をすると1勝クラスと2勝クラスを連勝。2勝クラスの不知火特別では楽にハナを主張すると、1〜2角でもそこまでペースを落とさず、淡々と逃げて4角でリードを広げ、ラスト1Fでもほぼ後続を寄せ付けず、5馬身差で圧勝した。同レースで記録した指数は古馬重賞級のものだった。前走はテンが速く自分の型の競馬が出来なかったが、自分の型の競馬なら巻き返せる。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式ツイッター=@_yamazaki_erika.

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