俳優・綾瀬はるかのユニクロの新CMが、ネット上で物議を醸している。
綾瀬は、2021年2月からユニクロの「LifeWearスペシャルアンバサダー」に就任しており、これまでもさまざまなバージョンのCMに出演。問題になっているのは、9月11日オンエアの『メリノウール LifeとWear / 珈琲店』篇だ。
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綾瀬が書籍を手に喫茶店に入ると、店内に読書をする元卓球女子選手・石川佳純の姿があった。
2人は目配せしながら会釈をするが、お互い手にしているのが村上春樹氏の『海辺のカフカ』だと気付き、「同じ」と笑い合うストーリー。偶然に偶然が重なった結果のほんわかエピソードといえるが、よく見ると店内で読書をしている客が全員、村上氏の作品を読んでいるのだ。
村上作品をこよなく愛するファンのことを〝ハルキスト〟と呼ぶが、ひとつの喫茶店に偶然ハルキストが集合するというのはあまりにも無理がある。
これにネット上では、違和感を訴える声が相次いでいる。
ユニクロの“多様性”とは一体…
ユニクロの代表取締役会長兼社長の柳井正氏と村上氏は、早稲田大学の同級生で、柳井氏は『早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)』の建設費用12億円を全額寄付するほどの関係。2021年には〝ユニクロ×村上春樹〟のコラボTシャツも発売した。
「『週刊女性』の取材を受けたユニクロは、今回のCMについて『上質な空間に居合わせた人が、同じ作家の本を手にしているという特別な偶然を演出いたしました』と回答しているが、『多様性を尊重する』と掲げていた会社の方針はいったいどこに行ったのか」(芸能ライター)
奇しくも10月5日にはスウェーデンのストックホルムで「ノーベル文学賞」の発表があり、今年はノルウェーの劇作家、ヨン・フォッセ氏が受賞。ハルキストから落胆の声が上がった。
村上氏は毎年のように候補に挙がり、ブックメーカーのオッズも常に一番人気になるものの、これまで落選を繰り返しており、もはや〝秋の風物詩〟となっている。
ユニクロが多様性を無視してまで村上氏の書籍をCMに登場させたのは、もしかしたらノーベル賞受賞を後押しする意図があったのかと勘繰りたくなる。
村上氏がノーベル賞を受賞した暁には、ユニクロから〝記念Tシャツ〟が発売されたりして!?
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