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JRA重賞『神戸新聞杯』(GⅡ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

秋本鉄次
秋本鉄次(C)週刊実話Web 

先週のローズステークス…わが本命馬の坂井ラヴェル14着、準本命馬武豊ソーダズリング8着と共倒れして、泣きの涙のレースであった。毎年のようにオークス組が馬券に絡んでいるのに、今年はゼロとは…どうしたことか? そういえば先々週のセントウルステークスでも、ここ10年必ず連対していた1番人気が馬券圏外に飛んだしなあ…今秋はジンクス破りの秋なのか。つくづくデータ派泣かせだね。ますます競馬が難しくなった秋の夕暮れである。

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で、1着は当方が無印にした7番人気の岩田望マスクトディーヴァ。勝ち方が強すぎる。〝参りました〟の一語に尽きる。ルメール大将の1番人気ブレイディヴェーヴが、しっかり2着に入り、3着は川田マラキナイア…「あれっ? いつもルメール大将だ、川田だ、と言っているのに、2頭縛りで買えば楽勝じゃないんですか?」と意地の悪い馬友が言ったと思いねえ。

う~ん、確かに、であるが、そんな判で押したような馬券を買い続けるなんてとても無理。競馬ファンはの多くは気まぐれなんだから。どちらもヒモには押さえているんだけどね…と小声で言い訳しながら、スゴスゴと布団部屋に下がります。

余談だが、馬友の間では、このローズステークスの馬番を見て2枠にレミュージュ、アリスヴェリテが入ったので、これは、頭文字を読めば〝アレ〟だから、阪神優勝週の週末だし、激走するんじゃないか? という〝サイン馬券〟説が一部で話題になった。ともに2桁人気、来たら凄い! と注視していたら、何のことはない。2頭とも人気通りの2桁着順でした…てなオソマツ。

なんか、景気の悪い話題しか出ないのだが、ここはぐっと堪えて、♪神戸、泣いてどうなるのか~と往年の内山田洋とクールファイブの名曲『そして、神戸』を歌ってごまかし、神戸新聞杯に参戦したい。こちらも軽くヤバい。何しろダービー組がここ10年毎年馬券に絡んでいる。これは堅い、と飛びついたら痛い目に遭うのか。先ほどローズステークスの教訓を思い知ったばかりではないか。

“映画連想馬券”の本命はナイトインロンドン

う~ん、本来なら迷わず本命は、ごひいき松山ハーツコンチェルトと半ば決めるのだが、ダービー3着が逆にアダになるのだろうか? 心は千々に乱れ、沈思黙考をせざるを得ない。多分1番人気だろう。データ信じるべし、信じるべからず? どっちだ。他のダービー組は角田河シーズンリッチが7着、武豊ファントムシーフが8着、川田サトノグランツが11着からの参戦だが、果たしてどうか?

あくまでハーツ軸か、他の路線の〝上がり馬〟で和田竜ナイトインロンドンを加えてのボックスか。他の馬では、坂井ロードデルレイはキャリアの浅さが、北村宏サスツルギは乗り替わりが、岩田望スマートファントムは距離延びてが、どう出るか微妙なところだが、無印と言う訳にも行くまい。

悩みながら時間稼ぎに、例によって話題にしたくなるのが、川田、ルメール大将の熾烈なリーディング争い。先週は大将が1勝多く、トップをキープ。今週は東西に分かれて(大将はオールカマーのローシャムパークに騎乗)のバトルとなるが、この争いに注視し続けている競馬ファンは、一体何人ぐらいいるのだろうか? 時々心配になってくるが、まあいいか(苦笑)。継続は力なり。

さて、こちらも恒例の〝映画連想馬券〟だが、ナイトインロンドンから『ナイトホークス』(81年)はどうか。シルンベスター・スタローンが『ロッキー』のシリーズ化により、名を馳せていた頃の刑事アクション。舞台はロンドンではなくニューヨーク。長髪に、ひげ面の変装得意な刑事という設定で、一匹狼のテロリスト(ルトガー・ハウアー)とのデスマッチが展開する。

ロープウェイ、バスなどの乗り物を舞台としたバトルが見どころ。ハウアーはスタローンを食うほどの熱演で、その後、『ブレードランナー』(82年)、『ヒッチャー』(86年)などで人気俳優となる。このテロリストが最後に狙う主人公の女房に『ペーパー・チェイス』(73年)などのパツキン美女リンゼイ・ワグナーで、こちらは大いに目の保養となるなあ。

馬券は、ハーツコンチェルト軸と言いたいのだが、弱気にとりあえずボックスで③⑦⑩⑪⑬馬連&3連複。⑬から馬連で⑬から①④⑫へ馬連、⑦⑬縛り、③⑬縛りで①④⑫へ3連複。次週のGⅠに弾みを付けたい。

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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