今年の夏ドラマで、常に話題を集めたのが日曜劇場『VIVANT』(TBS系)だ。
9月10日、第9話の直前に特別番組『日曜劇場「VIVANT」祭り!第1部 緊急生放送SP』を放送。裏番組で『ラグビーワールドカップ2023日本×チリ』(NHK総合)が生中継されていたが、同番組の視聴率は世帯平均で11.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区・以下同)、本編の9話は14.9%と大健闘した。
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続編の予定があり、連ドラとして放送するのではと一部週刊誌が報じているが、実際はスペシャルドラマなども制作し、小出しにして人気をつなぎとめるつもりでいるようだ。
「最終回が近づくにつれ、堺雅人が演じる主人公・乃木と、役所広司演じる乃木の父親でテロ組織のリーダー・ベキのストーリーがメインになりました。そこに、二宮和也が演じる乃木と血の繋がらない兄弟分のノコルが絡む。中盤まで準主役だった阿部寛や二階堂ふみは、出番がかなり減りました。阿部と二階堂を主役にした、別作品につなげようというもくろみがあるのでは」(スポーツ紙記者)
『VIVANT』だからこそのスピンオフ
実際、堺と同等以上に視聴者から好評なのが、阿部が演じる警視庁公安部の野崎守だ。
「野崎が主人公のサイドストーリーを本編と一緒に撮影しているようで、早ければ来年の春に番外編をスペシャルドラマで放送。野崎と行動をともにする、富栄ドラムが演じる『ドラム』も人気が高いため、2人の出会いや友情を描いた作品になるようです」(同・記者)
さらに、二階堂が演じる医師の柚木薫にも、スピンオフドラマの話が出ている。
「乃木の婚約者的なポジションに収まりながらも、ここまで薫は素性が分からないまま。9月17日放送予定の最終回で、大どんでん返しを演じる一人になるといわれている。熱心な視聴者の間では、薫は乃木と同じ自衛隊の特殊部隊・別班の最後の諜報員だという説や、ベキに協力して恋人の乃木を裏切るテロリストとの一員だと推測する声も…。なんにせよ重要な役目で、サイドストーリーが気になる」(民放関係者)
主役クラスが勢ぞろいした『VIVANT』だからこそ、規格外のスペシャルドラマやスピンオフの制作も可能になっている。TBSが運営する見逃し配信サービスに客を呼び込める、いいコンテンツになりそうだ。
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