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さらに感染拡大している「梅毒」…風俗目的の中国人観光客増加が要因か

Luciano Mortula - LGM
(画像)Luciano Mortula – LGM/Shutterstock

男女の性リテラシー(知識や理解能力)の低下が要因の一つになって、年々、性感染症の梅毒が増加傾向にある。今年上半期の梅毒感染者数は、昨年の過去最多ペースを上回る7448人。

8月10日には約3年半ぶりに中国からの訪日団体観光客が解禁されたことにより「梅毒感染者を加速させるのではないか」と医療関係者は危惧している。

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「中国国内の梅毒患者数は、48万人を超えている。みずほリサーチ&テクノロジーズの試算によると、今年の中国人訪日観光客は従来予想より年間で200万人近く上振れする可能性がある。日本国内でも梅毒は増加の一途を辿っているうえ、中国人男性の間では日本の風俗が人気です。中国人観光客が梅毒感染をさらに拡散させるのではと警戒されていますよ」(医療ライター)

日本の梅毒の感染者を年代別で見ると、女性では20代が最も多く、男性は20〜50代で幅広く点在している。マッチングサービスを利用した〝パパ活〟や〝オーラルセックス〟など、性リテラシーの低下が感染者急増の要因として指摘されて久しい。

性リテラシーの意識低下が問題に

そして、日本より梅毒感染者の割合が多い中国。訪日観光客の中には風俗店を目当てにしている者も少なくない。ある風俗ライターは「中国人観光客は〝金払いがよくて楽〟と風俗嬢に好評です」と意外な(?)一面を口にする。

「日本人は、利用時間60分なら60分目いっぱい遊ぼうとします。中国人はやることをやったら時間が余っていても、サッサと帰る客が多いんです」(同)

性風俗産業に従事する女性が性病にかかる割合は高く、梅毒を例に取ると女性報告者数のうち約4割を占めているという。

「梅毒を治療せずに放置しておくと、数年後、複数の臓器に障害をきたし死に至ることもある怖い病気です。いくら稼ぎになるからといって、性病検査をしていない中国人観光客を相手にするのは危険ですし、また、その逆で女性側がうつすケースもあるでしょう。男女共に性リテラシーの意識を高めることが大事です」(前出・医療ライター)

梅毒感染拡大に要注意だ。

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