「最悪の場合、日本テレビは大看板番組を一つ失うことになるかもしれない」
こう証言するのは、同局の幹部局員。
8月26、27日に放送された『24時間テレビ 愛は地球を救う46』を巡って、ワースト視聴率を叩き出す可能性が示唆されていたのだ。今回のメインパーソナリティーはジャニーズ事務所のアイドルグループ『なにわ男子』が抜擢された。他にも、チャリティーパーソナリティーに女優の芦田愛菜、フリーアナの有働由美子、俳優の小泉孝太郎、と例年と遜色ない布陣だが…。
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「某大手広告代理店が事前にリサーチしたアンケートで、とても悲惨な結果が出たんです。過去に放送された『24時間テレビ』の中でワースト視聴率を出す可能性もあると」(日テレ関係者)
日テレ関係者の多くが黒歴史として誰も語ろうとしないのが、1991年7月27、28日に放送された『24時間テレビ14』。当時人気タレントだった渡辺徹、森口博子、宮沢りえ、西田ひかるらを起用した。
「視聴率はわずか6.6%。シングルですよ。制作費は30億円超え。大赤字に終わりました。以来、14回を〝暗黒の24時間テレビ〟と銘打ち、制作担当スタッフは研修の一環として視聴し、自分なりの分析シートを提出しなければならなくなった。以降、徹底した構成見直しが行われ、一度もシングル視聴率を取っていません」(制作関係者)
スキャンダルだらけのジャニーズへの忖度
そもそも、日本テレビが看板番組である『24時間テレビ』において、ワースト視聴率を警戒した理由は…。
「一番はジャニーズ事務所に対する忖度です。もし歴代最低番組視聴率を叩き出そうものなら、日テレとジャニーズの関係は終わってしまう。それどころか今後、『24時間テレビ』を放送することも難しくなったかもしれない」(同)
ここ数年の『24時間テレビ』は世帯視聴率で13~18%台という高視聴率を誇ってきた。なぜ、今回に限りワースト視聴率を取る可能性が浮上したのか?
「ジャニーズを巡る性加害報道の影響です。8月4日には国連人権理事会のビジネスと人権作業部会が、会見を開きジャニーズ事務所を非難した。そうした逆風の中、ジャニーズ事務所と共に歩んできたのが『24時間テレビ』。結論を言えば、『24時間テレビ』を視聴すること=性加害を容認となってしまうわけです。少なくとも、見識のある人は今回の『24時間テレビ』を視聴していないと思います」(芸能プロ関係者)
実際、日テレは目玉企画であるチャリティーマラソンのランナーのヒロミを当日発表した。
「すべて視聴率対策です」(前出・日テレ関係者)
世帯平均視聴率は11.3%。取越し苦労だった!?
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