現在、セ・リーグ首位をひた走る阪神だが、岡田彰布監督は選手たちに対して容赦ない。
侍ジャパンに選ばれるなど今季大いに期待されながら負傷した選手に対し、追い打ちを掛けるような言葉を言い放って物議を醸している。
今年、侍ジャパンに選ばれ、中継ぎの柱として期待がかかっていた湯浅京己だったが、4月16日にけがで抹消。5月26日に再登録されたが6月になって打ち込まれ、同月16日に二軍送りに。
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その後はファームで調整を続けていたが、7月30日の二軍・広島戦で左脇腹筋挫傷を負い、一軍復帰が遠のいた。
岡田監督は31日、新大阪駅で報道陣に対応した。
報道によると、指揮官は湯浅の今季復帰が絶望的になったと示唆。その上で、報道陣から湯浅に代わる抑え候補として加治屋蓮、島本浩也がいるとの質問を受け「うん、そんなん全然、何とも思ってないよ。WBCがあったからなあ」と、湯浅の離脱も意に介さないと話していた。
矢野燿大元監督とは大違い?
しかし、いくらなんでも「何とも思ってないよ」とは選手に冷たすぎないか。
2022年シーズン、阪神率いた矢野燿大監督は開幕9連敗を喫していたが、「俺の責任」「だからこそ、目の前の事に集中して。一人一人が『俺が変えてやる』っていう気持ちでね」といったコメントを残し、選手をあからさまには責めず、自らを戒めていた。
昨年は選手が本塁打を放つと矢野監督が自ら「虎メダル」を選手の首にかけに行くなど、指揮官自ら和気あいあいとしたチーム作りに躍起の様子だった。
一方で岡田監督は、選手を名指しした辛らつなコメントが目立つ。
「今季は前日にふがいない投球を見せた投手が、自ら監督に謝罪に向かう姿も見られる。チームが勝ち続けるのならいいのかもしれないが、負けが込んできたときに抵抗勢力によるクーデターが起こり、『岡田降ろし』に発展する可能性も否定できない。もともと岡田監督と不仲とうわさされたエースの西勇輝は昨シーズン、FA権を取得したものの阪神残留を選択した。だが、今後も岡田監督の強権政治が続くようなら、反旗を翻し他球団への移籍を希望する可能性だってある」(野球記者)
チームの色が一気に変わった反動が、今後来なければいいのだが。
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