北海道日本ハムファイターズの本拠地、エスコンフィールド北海道で飲み水を巡るトラブルが発生し、物議を醸している。
本州ではさして問題にならない気もするが、もともと大量の人であふれかえる機会の少ない北海道ならではの珍現象と言えそうだ。
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開閉式の屋根を持つエスコンは7月に「ルーフオープンデー」と題し、初めて屋根を開けて試合を敢行。28~30日には、ナイターで初めて屋根を開けると発表した。
ただ、真夏に差し掛かった7月下旬は、北海道内でも気温30度を超える日が続出していた。
エスコンは周辺に木々がなく、風が吹けばある程度の涼は期待できる。だが、風がなければ球場全体が酷暑に見舞われる。
そこで日本ハムは、28日は屋根を開け、熱中症予防にとミネラルウォーター『いろはす』を販売した。
売られたいろはすの値段は300円。ペットボトル水を500ミリリットル相当、プラスチックカップに移し替えて来場者に渡した。
29・30日は屋根を閉めて対応。29日は試合後に屋根を開けて花火大会を開催した。
【お知らせ】
本日より、熱中症対策対策として「いろはす」の販売を開始します。脱水・熱中症に気を付けてお楽しみください!
※販売価格は300円
※プラカップに移して提供いたします取り扱い店舗は以下のツリーをご確認ください。#Fビレッジ #エスコンフィールド
— 北海道ボールパーク Fビレッジ (@FVillagePR) July 28, 2023
「水300円」にファンから苦情が…
すると、球団公式や球団の中の人とされる『Fビレッジおじさん』のX(旧Twitter)に、28日に販売した水の価格が〝高過ぎる〟と苦情が相次いだ。
エスコンのビールの価格は750円、ソフトドリンクは380円程度で、ほかの球場とさして変わらない。ただ、これと比較すると、水は相対的に高いようにも思える。
「ペットボトルを許可する球場がある中、現在、飲食物に関しては子ども用の『適度なお菓子』や、水筒に入れた飲み物以外の持ち込みを許可していない。ペットボトルもNGだ。また給水機から水筒への移し替えも禁止している状況で、金を巻き上げるやり方だと反感を持つファンが一定数いるのは確かだ」(野球記者)
一方で大型イベントが多いとは言い切れない北海道の地域事情も影響しているのかもしれない。
「イベントで市場価格相場に見合わない高額商品を買わされる場面にそもそも北海道民は慣れておらず、突然の発表に過剰反応している。300円でも熱中症予防には欠かせないし、出しても問題ない金額にも思えるのだが…」(同・記者)
球団は「#聞いてよFビレッジおじさん」のハッシュタグでファンらの意見を集約し、球場の課題を日々解消している。
「改善点を挙げると、座席のドリンク置き場。かつては斜め過ぎて飲み物がこぼれんばかりの置きづらさだったが、指摘を受けて全席ほぼ真っすぐになった。今後屋根を開けたときの熱中症対策も含め、改善に努めていくのだろうが、まだ想定外の苦情は多く残っていそう」(同)
水だけに、今回の炎上に関しても速やかな消火を期待したい。
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