プロ野球・中日の立浪和義監督が、ここ数日ヤケクソともとれる奇妙な采配を見せている。
かつて4番に固定していた助っ人内野手を1番で起用したかと思えば、移籍組3人にクリーンナップを打たせる奇策も見せた。今後は北海道日本ハム・新庄剛志監督ばりの日替わり打線を見せる構えのようだ。
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7月26日のDeNA戦で、立浪監督は3~5番を川越誠司(元西武)、細川成也(元DeNA)、宇佐見真吾(元日本ハム)の移籍組3人に任せるオーダーを初めて披露。もはや生え抜き選手はいらぬと言わんばかりの采配を見せた。
26日のDeNA先発は右投げのガゼルマン。左打者相手の被打率が高く、1~3番、5~7番を左打者で固めて打ち崩す考えだったようにも思えるが、それまで下位に固定していた中日遊撃手・龍空の2番起用も今季初だ。開幕時とは明らかに打順が違う。
ビシエド冷遇&3~5番は移籍組オンリー
一方、立浪監督はかつてメジャーリーグで活躍し、2016年に中日入りしたビシエドを冷遇している。
ビシエドは18年に最多安打、首位打者を獲得した選手。年間10~20本塁打を記録しており、立浪監督は就任した22年にビシエドをほぼ全試合、4番で起用していた。
だが23年シーズン、打率.281とまずまずの調子に見えた4月12日に、立浪監督はビシエドを二軍送りに。5月にも一軍から落とした。
7月に入るとビシエドを4番起用する試合もあったが、7月25日のDeNA戦では来日してから初めてビシエドを1番で起用。だが3打数無安打で終わると、26日の試合ではベンチに追いやった。
「解任説、休養説が飛び交っている立浪監督だが、今月18日に川越をトレードで獲得するなど補強には意欲的。監督生き残りを懸けて、今後はなりふり構わず打順を組み替えて最下位脱出を狙う考えなのでは。ビシエドは打率が.229まで下がり、スタメン剝奪は仕方ない面もあるが、長いこと4、5番で起用してきた石川昂弥が26日の試合を欠場したことも影響していそう」(週刊誌記者)
石川に関してはアクシデントがあったとも報じられているが、仮にこれから石川が出場試合を減らすことになれば打線がぴったりハマらず、さらにコロコロと打順を変える展開になるかもしれない。
いずれにしても、いまだ最下位の中日にとっては試練が続く。
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