夏の甲子園につながる第105回全国高校野球選手権は、北北海道、南北海道大会の準決勝と決勝をエスコンフィールド北海道で開催した。
北海道日本ハムの本拠地ではあるが、高校球児のプレーを見る限り、普段の試合でも見えてこない守備の難しさが明らかになってきた。
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準々決勝までを、北北海道大会は旭川スタルヒン球場、南北海道は札幌円山球場で開催。準決勝、決勝はエスコンに舞台を移した。
両大会の準決勝、決勝があった7月22~25日は、連日30度前後の気温を記録していたが、屋根を閉じていたエスコンは涼しい環境を維持。選手たちは熱中症の心配なくプレーできた。
一方で、それまで戦ってきた屋外の各球場とは異なる特徴もあった。
高校球児たちが続々不運に見舞われ…
金属バットの影響もあってか、打球音が派手に響き、ボールが遠くまで飛んだかと思いきや、思ったほど飛ばない場面が目立った。屋外から屋内球場に場所を移し、外野手は過酷な判断を強いられた。
また、内野陣も四苦八苦。送りバントの処理では、ファールだと判断したボールが芝生の上で跳ねて勢いを失い、アンツーカー前で止まってフェアになり、打者走者の出塁を許すシーンも。
打球が芝を経た後に土の部分を通過し、急にバウンドが変わって野手がボールを後ろにそらす場面もあった。
「芝でボールの勢いが死に、土でボールが跳ねる現象は日本ハム戦でも話題になるが、今回の高校野球で『運ゲー』要素が多すぎることが改めて明らかになった形。札幌、旭川で戦った後ならなおさらで気の毒。日本ハムに目を移せば、失策数はリーグワースト。運の要素があるのも分かるのだが、それを逆手に取ってホームアドバンテージにできない日本ハムもどうなのか」(週刊誌記者)
今季開幕前、本拠地がエスコンに移るとエラーが増えるのではとの指摘に対し、「しっかり守る野球で、がんがん練習させて、守りの野球で勝っていきたい」と語っていた新庄剛志監督だが、そのもくろみは今のところ見事に外れている。
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