コロナ禍で精神を病む人が急増したことを反映し、精神科医や心療内科医が増加している。その一方で患者へのわいせつ行為などで逮捕される事件も続発しており、〝トンデモ精神科医〟には注意が必要だ。
「近年、クリニックの診療科別医師数の推移を見ると、外科と産婦人科の医師が減っている。特に外科医が大幅に減少する一方で、精神科医や心療内科医は増えています。外科医と違い、精神科医は高額な設備投資が不要で、机と椅子程度があれば開業できますからね。開業資金を抑えられることから、最近ではインターンを終えた20代の若いドクターも目立ちますよ」(医療ジャーナリスト)
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極端な話、医師免許さえ持っていれば精神科を開業できるわけだが、心身に不調をきたす患者に接するからか、最近では不届きな輩も増えている。
昨年7月、東京都新宿区歌舞伎町で精神科クリニックを営んでいた院長が、女性患者への強制性交等の疑いで警視庁に逮捕された。
「この院長の逮捕は6回目。歌舞伎町界隈では〝セクハラ院長〟として知られていた」(警察関係者)
信頼度を示す基準は2つ
また、今年1月には千葉県大網白里市の神経内科医が処方箋を偽造し向精神薬を不正入手したとして、有印私文書偽造・同行使の疑いで千葉県警に逮捕された。さらに、5月には診察を装って女性患者にわいせつ行為をしたとして横浜市の精神科クリニック院長が、神奈川県警に準強制わいせつ容疑で逮捕されているのだ。
「精神科医の信頼度を示す基準としては日本精神神経学会が認定する『精神科専門医』、厚生労働大臣が指定する『精神保健指定医』の2つがあり、一応の判断ができます。それと週3日くらいしか開院していないクリニックは緊急時に対応できません。もし、診察を受けて処方された薬が合わなかった場合、休みだったら診てもらえませんからね。心療内科は薬物治療を施すケースが多いが、診察に行くたびに薬の量が増えていくクリニックも避けたほうが賢明です」(前出・医療ジャーナリスト)
病院選びは慎重に!
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