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JRA重賞『中京記念』(GⅢ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

秋本鉄次
秋本鉄次(C)週刊実話Web 

大荒れになるはずじゃなかったの? ルメール大将に相性の悪い重賞じゃなかったの?(この10年4回騎乗し、ほとんど人気馬で凡走) と〝話が違うぞ〟コールをしたくなるような函館記念であった。あっさり2馬身突き抜けたルメール大将ローシャムパークが、鮮やかに勝っては文句のつけようがない。先週の文中に「ローシャムパーク、ドーブネが来たらゴメンナサイ」と書いたが、本当に、ゴメンナサイ、と謝るハメになるとは、トホホ。

2着は私が5頭ボックスで指名した吉田隼ルビーカサブランカ、3着も同様の岩田康ブローザホーン。典型的なタテ目であった。1、4、2番人気の堅い決着では〝荒れる函館記念〟の名が泣くというもの。単なるいちゃもんだけど…。とはいえ、人気が割れていたようで(1番気の単勝でも410円)、馬連2520円、3連複4210円は付けすぎでしょ! と取った人なら言いたいほどのオイシイ好配当だろう。私には、所詮〝絵に描いた餅〟だけどね。

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ところで、先週は珍しく土曜重賞(函館2歳S)についても触れた。文中で「西村淳ナナオを買いたい。(中略)何せ馬名が気に入ったしね。ヘヘヘッ、女優・菜々緒のファンなもんで。形から入るタイプの私です」と記して、公約通りナナオ(6番人気)からワイドで7点流したら2着に来て、快哉を叫んだ。珍しくナナオの単複も買い、複勝390円もゲット! でも馬連&3連複を買ってないので、ダブル万馬券を逃したあたりが、我ながら勝負弱いなぁ。言い訳めくが、馬連&3連複で買っていたら、多分5点、せいぜい6点だから、浜中ゼルトザームはダート勝ち上がりだし…で買いそびれていたかも。欲はかくまい。ワイド5330円、1490円でもヨシ。ところで、このレースで勝った前出のゼルトザームは、当コラムでウワサの〝10番人気〟! ちなみに、函館記念で3着と頭差4着だった丹内マイネルウィルトスも10番人気! 惜しいねぇ。何だかんだ言って脈あるね、10番人気。また追っかけてみっか。

“映画連想馬券”の本命はホウオウアマゾン

一方、〝週刊騎手情報〟としては、ルメール大将と川田のデッドヒートは続くよとどこまでも、だね。お互い2勝ずつ加算し、またも2着の差で、先週同様、大将わずかにリード。大将は函館から札幌へ〝場替え〟で北海道居残り、川田も中京に居座りだ。

で、日曜重賞は中京記念のみ。ここ3年、阪神や小倉で施行され、〝中京記念〟って気がしなかったが、晴れて中京開催なので、看板に偽りナシ。しかし、これが〝荒れる〟と評判の重賞だよね。2020年に最低18番人気で酒井メイケイダイハードが勝ったことが〝荒れる〟イメージを増大させたか。函館記念が堅かったのだから、こっちも荒れない? いや今度こそ荒れる? 心乱れる中、一応軸は坂井ホウオウアマゾン。58キロ、前走海外などの不安はあるが、中京勝ちもあり、先行粘り込みを期待。相手はディープインパクト産駒から岩田望アドマイヤビルゴ、川田ルージュスティリア。当レースと相性が良い米子S組からは、勝った藤岡康メイショウシンタケより、4着松岡ウイングレイテスト、5着国分恭アナゴサンを。5歳の穴馬として西村淳ヴァリアメンテ、デムーロのデヴィーナの6頭でどうだ。トップハンデの横山和ダノンスコーピオンや、三浦と手は合わないと見てサブライムアンセムは、敢えて切る!

さて〝映画連想馬券〟だが、ホウオウアマゾンから『大アマゾンの半魚人』(54年)の続編『半魚人の逆襲』(55年)を。なぜ続編を? といえば、この作品が、かのクリント・イーストウッド御大の映画デビュー作だからだ。アマゾン川で捕獲された半魚人がマイアミに運ばれるが、鎖をちぎって逃走し、美女をさらって夜の海に消え…の一席。イーストウッドは、本筋とはあまり関係ない動物学者助手で、猫の研究をしていて、ネズミがいなくなりさあ大変、というショボい役…まあ〝著名スター・デビュー作あるある〟だけどね。日本公開当時は短縮版で、このシーンがあったか否かは私もよく判らない。DVDなどの82分版にはちゃんとありますので、ご安心を。ちなみに御大93歳、現役の新作は法廷劇だそうな。達者だねえ!

馬券は⑨から①③⑦⑩⑪⑯へ馬連&3連複。もう一頭③から馬連のみ①⑦⑩⑪⑯へ。夏競馬は参加することに意義がある!

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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