エンゼルス・大谷翔平のペナントレース後半戦は、「二刀流」でスタートした。トレードもウワサされるなか、現地時間7月14日、アストロズ戦に2番・DH兼先発投手で出場し、6回途中5失点、運命の後半戦は敗戦投手スタートとなった――。
「普段はあまり投げないカーブを多投するなど、大谷らしくありませんでした。6月下旬に割れた右手のツメの影響でしょう。6回、先頭バッターを四球で出したのと同時にフィル・ネビン監督がベンチを飛び出しましたが、大谷に万が一のことがあったら、それこそエンゼルスの今季はジ・エンドです」(米国在住ライター)
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エンゼルスはポストシーズンマッチ進出圏内に生き残れるか否かの厳しい試合が続いている。そうなってくると、その影響だろう。大谷の去就問題がまた騒がしくなってきた。
「同日、米放送局MLBネットワークのメジャーリーグに詳しいジョン・モロシ記者らが出演し、『複数の関係者によれば、エンゼルスは大谷のトレードを考慮する構えだ。交換条件で求める基準が極めて高いのでどうなるか分からないが、トレード期限まで放出の可能性を排除できない』と、コメントしました」(同)
現時点で「トレードを考慮」、「交換条件が高い」が最新情報ということになる。そんな大谷は球宴前日の10日、意味深なことを語っていた。
「球宴の前日会見では野球以外の質問もOKなんです。そのせいか、選手もリラックスしていろいろとしゃべってくれました」(現地・記者)
リラックスムードのなか、大谷は「投打二刀流=2人分の活躍」、「体調管理」の流れで、食事や球場外での過ごし方を質問された。
「外食はしない」と答えていた大谷だが、
「ホームのときは、朝ご飯で1回起きて。9時半とか10時に起きて、朝ご飯を食べたら、またすぐ寝て(笑)。その後起きて、球場に行って、またご飯を食べます」
トレード期限までにまとまるか!?
ナイトゲームが始まるのは、午後6時半。午後2時ごろに球場入りしている。MLBキャリアをスタートさせた2018年に借りた部屋から引っ越していないとすれば、球場までは自転車でも30分程度の距離。朝食をゆっくり1時間ほどかけて食べているとすれば、2時間弱だが、〝二度寝〟をすることができる。
「外食ナシ発言ですが、米メディアは『野球一筋のストイックな生活』と解釈しました」(前出・記者)
大谷は日本のバラエティー番組や映画も見ていると話していたそうだが、こんな情報もある。
「球場内には娯楽室もあるんです。大谷は一昨年くらいからビリヤードにハマっています。通訳の水原一平氏以外にも球場スタッフや、時おり、選手も誘ってナインボールをやっています」(同)
腕前のほどは不明だが、球場を出る時間が深夜零時を過ぎてしまうこともあるそうだ。
話を戻そう。先の「外食はしない」発言だが、実際は違うようだ。
「オールスターのホームランダービーが行われた10日、大谷が代理人のネズ・バレロ氏と密談していたようなんです。昨年の球宴ではバレロ氏がやはり、HRダービーが行われた日に球場入りしています。2人で食事に出掛けたと聞いていますが」(関係者)
ただの食事会ではなかったはず。エンゼルス側も契約延長の残留条件を水面下で提示してきたと思われるので、バレロ氏から中間報告がされ、大谷自身も希望を伝えたのではなかろうか。
「ホームランダービーが始まった頃、大谷はベンチ前で見ていました。記者団が目を離したら、いなくなっていたんです。去年もそうでした。後日談として、バレロ氏と食事に出掛けたことを認めていました。大谷がいなくなり、取材陣がちょっとざわつきましたが、バレロ氏もいなくなっていました」(同)
また、エンゼルスのオーナー、アルトゥロ・モレノ氏だが、6月に米メディアに囲まれた際、「あんな選手の代わりは見つけられない」と、大谷のトレード放出説を否定した。しかし、球団売却を取り消して以来、発言を疑われるようになった。よって、「大谷をトレードしない話も信じられない」というのが米メディア側の見方だ。
「バレロ氏との食事会で、エンゼルスが放出する可能性を秘めていることも伝えられたのでは」(前出・米国在住ライター)
また、今回のオールスターでシアトル入りした直後、大谷はコーヒーのデリバリーサービスを頼んだという。
「コーヒー好きのようですね。シアトルにあるスターバックス1号店に行ったとか、サンフランシスコ発祥のブルーボトルコーヒーも愛飲しているようです」(前出・関係者)
MLBのトレード期限は、アメリカ東部時間8月1日18時。それまでにまとまらなければ、オフに残留か移籍を自身で決められる。
案外、二度寝のできる球場との距離、娯楽室のビリヤードの有無、そして、うまいコーヒーが飲めるのかどうかが重要なポイントとなってきそうだ。
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