まさかお前もか…。
大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)も、いよいよ終盤戦に突入。大関取りを目指す3関脇の豊昇龍、大栄翔、若元春を中心に連日の酷暑を吹き飛ばすような熱闘が続いているが、この盛り上がりに水を差したのが横綱照ノ富士の途中休場だ。
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初日、阿炎を押し出して白星発進したものの、2日目の錦木、3日目の翔猿と2日続けて金星を配給。4日目の朝、「腰椎椎間板ヘルニアと腰椎椎体終板障害で1カ月の安静加療を要す」という医師の診断書を提出して休場した。
師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によると、1カ月前に腰痛を発症したそうで、平幕の翔猿と58秒にも及ぶ長い相撲の末にスタミナ切れを起こして敗れた3日目の夜、「休場させてください」と申し出てきたそうだ。親方は報道陣の取材に「ずっと腰が痛いのを我慢していた。後ろに反り返れず、前かがみでしか相撲を取れなかったのはそのせい。再出場も厳しい」との見方を示した。
半分休んでいる…!?
照ノ富士のケガといえば、慢性化してしまった両膝のケガが有名。先場所も4場所連続休場からやっとの思いで復帰し、8度目の優勝を飾ったばかり。その両膝に加えて、またもや新たな故障が…。
驚くべきは、照ノ富士の休場数の多さだ。これで2場所ぶり17度目。横綱に昇進して以降だけでも12場所中6度目。つまり、横綱になって丸2年になるが、そのうちの実に半分の1年を休んだことになる。
「力士にとって致命的なのは下半身のケガで、照ノ富士はすでに膝も腰もガタガタ。いつ、引退話が飛び出してもおかしくないが、一人横綱で照ノ富士がいなくなったら横綱不在になる状況が防波堤になっている。次の横綱が出て来る気配もまったくない。まだ当分、照ノ富士は悠々と休んでも大丈夫です」(大相撲担当記者)
ここで思い出すのは、ちょっとどこか悪いとすぐ休み、体調を整えて出て来て優勝するのを繰り返した横綱白鵬の晩年だ。照ノ富士もこれ以上休むと、白鵬と同じ「給料ドロボー」のヤジを浴びそうだ。
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