年明けの箱根駅伝で、波乱が起こりそうな雲行きだ。
6月27日に青山学院大学駅伝部の原晋監督が、ツイッターを更新。来年1月に行われる100回目のメモリアル大会と、それを主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)に対し、こう疑問を呈したのだ。
【関連】『箱根駅伝』再来年はどうなる?100回記念大会の参加資格“拡大”が悩みの種に… ほか
《まさに茶番劇に終わりそうな箱根駅伝全国化問題。100回大会の地方大学参加、101回大会後の参加継続なし、すべて事後報告!》
原監督が憤ったのは、次の2点について。(1)第100回大会が関東学連加盟大学だけではなく、「全国」に拡大されることはすでに決まっている。ところが101回目となる25年は、また出場校を関東のみに戻すという。
また、これに加えて(2)そうした大会内容が直接ではなく、メディアを介して公表されたからなのだ。
ちなみに、原監督は情報番組のコメンテーターも務める有名人。それもあって、このツイッターの更新後には、駅伝ファンや業界関係者からも賛同の声が上がり、関東学連への批判が高まり始めているのである。
それでも全国拡大は難しい…
「そのため今後、関東学連は大会運営を決める定例会合の在り方についても改めることになりそうです。ただ、1920年の第1回大会から関東学連加盟校のみで行われてきた伝統を重んじる声も強く、今後も『出場校の全国拡大は難しいのでは…』とみられているのです」(スポーツ協会担当記者)
また、学連の関係者によると関東以外の大学には、100回記念大会への出場に難色を示す者もいるという。
というのも、実は関東以外の大学には例年、箱根と同じ冬場に行われる全国大会への出場を目指しているところも少なくないからなのだ。
もっとも、ツイッターで疑問を呈した原監督の狙いは、そこにあるのかもしれないといわれている。
「関東学連が会合の在り方を改め、箱根駅伝の出場校を全国区にすることが再び議題となれば、関東以外の大学との話し合いも再開。その際に、これら大学が例年目指している大会についても聞き取り調査し、さらに箱根駅伝への参加を呼びかけようとしているとみられるのです」(関係者)
原監督から目が離せない状況が続きそうだ。
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