やっぱりイクイノックスは強かった! 2着に首差という着差以上に、計ったように勝つんだから強い!! 先週「リバティアイランドとイクイノックスは国内でしばらく負けないんじゃないか」と書いた通りとなった。さて肝心なのは、首差2着した馬なのだが、これが池添スルーセブンシーズで、何と10番人気ときたもんだ。先々週のマーメイドS。
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やたら10番人気が来るこのレースで、またも10番人気団野ホウオウエミーズが3着で馬券対象になったことも記憶に新しい。10番人気は続くよ、どこまでも…、どこまでかなあ。そのスルーセブンシーズは買う気も少しはあったのだが、ヤネの池添がこのところ調子イマイチだし…と、少し消極的になったら、これだもの。まだはもう、なり。もうはまだ、なり、ですかね。
もう完全に競馬ファンの中では、〝10番人気を探せ〟が合言葉になっているかもね。暇なので調べてみたら、今年のJRA平地重賞では10番人気が6回馬券に絡んでおり、日経新春杯2着が坂井キングオブドラゴン、小倉大賞典3着が菱田バジオウ、大阪杯3着が横山和ダノンザキッド、阪神牝馬S2着が岩田望サプライムアンセム、そして上記のホウオウエミーズとスルーセブンシーズであった。半年で6本、月イチのペース。これをしつこく買って今後どれだけ当たるのか、儲かるのか、〝実験〟して見る手はある? こういう方面に考えが行くのは〝末期症状〟らしいけど。
毎度おなじみ騎手の話で恐縮だが、ルメール大将が、川田との勝利差を一気に追い抜き首位に躍り出て、4勝の差もつけた。〝宝塚〟も制覇なのだから内容は濃い。まあ、ルメールのほうが川田より騎乗数が60以上も多いんだから有利ではあった。逆にいえば、そこまで騎乗数が少なくても、上半期ほぼ首位をキープしていた川田も凄い、とも取れる。さて、今週は? 川田の巻き返しはあるか?
“映画連想馬券”の本命はレーベンスティール
さて、本格的な夏競馬の到来で、やっぱり福島が、夏競馬らしいかね、ってんでラジオNIKKEI賞をチョイス。1番人気~3番人気まで連対率が2割程度じゃ心もとない。ここ4年は1番人気がブッ飛んでいるし…。こういう時は軸から流すというよりボックスに限るかな。1番人気かも、が気になるが、戸崎レーベンスティールをまず。前走が圧巻だった。同じリアルスティール産駒で、津村アグラシアドと一緒に〝リアルスティール丼〟にならないかな。あとは、白百合S組から勝った松岡バルサムノートはトップハンデが気になってパスし、むしろ2着の幸アイスグリーン、3着松若セオを選びたい。
セオは前々走で、前出のレーベンスティールを負かしているし、逃げ候補だしね。あと〝夏は牝馬〟の格言があるが、このレースに限っては牝馬は不調、それを承知で〝牝馬の鉄〟の名にかけて、前出の牝馬アグラシアドともう一頭、菅原明ウヴァロヴァイトも選ぼう。こういうのを〝飛んで火に入る夏の虫〟と言うのかも(苦笑)。あとは平坦コースが合いそうで逃げる可能性もある大野シルトホルン、力を付けた西村淳エルトンバローズを各々、前出の戸崎、菅原の馬へ馬連&3連複も付け加えたい。今回の〝10番人気〟はどの馬だろう。金曜時点では皆目見当がつかないなぁ~。
さて〝映画連想馬券〟だが、レーベンスティール、アグラシアドの父であるリアルスティールは、私が、かつてのペーパーオーナー時代に選んだ馬の中でも出世頭の一頭だったので、思い入れも深い。そのまんまの映画題名(「・」が入るけど)があり、まだ取り上げていなかったと思うので、この際、いかがだろうか。『リアル・スティール』(11年)である。
ロボットが人間に代わって格闘技を行う世界を舞台に、廃棄寸前の格闘ロボットの再生と父と子の絆を描くSFヒューマン・ドラマ。元ボクサーの父親役を人気男優ヒュー・ジャックマンがタフに演じている。劇中には日本のハイテク技術の影響が色濃い描写、設定が数々ある。当時はまだ日本はハイテク立国だったことが偲ばれる。主人公がボクサー時代のオーナーの娘役を演じたエヴァンジェリン・リリーが〝いい女〟でっせ。
馬券は⑧⑨⑪⑬⑭馬連&3連複、⑨と⑭から⑥と⑦へ馬連。⑨⑭縛りで⑥、⑦へ3連複。
秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。
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