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JRA重賞『東京新聞杯』(GⅢ)本誌競馬班厳選5頭!

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過去10年のうち9年が15頭以上と、厳寒期にしては頭数がそろいやすい重賞。その割に、10番人気以下で馬券に絡んだのは1頭だけと、大穴の台頭が少ないのも特徴か。ただ、1番人気は【1・0・2・7】、2番人気馬も【1・0・2・7】と苦戦中。1番人気馬の勝利は2019年インディチャンプのみ。5番人気が2勝、8番人気が2勝と1着が紛れるケースが目立っている。3連単の配当は、10~30万円台が3回、6~9万円台が3回、1~2万円台が4回。堅めから高配当までまんべんなく出現し、傾向が読みづらいレースだ。

★ヴァンドギャルド
昨年は好走と凡走を交互に繰り返し、安定感を欠く面を見せながらも、富士Sを勝ち、マイラーズCでも3着と好走したヴァンドギャルド。敗れた2戦は、いずれもGⅠ(安田記念10着、マイルCS6着)だったことを考えれば悪くない。東京では【2・0・1・2】と相性も上々。休み明けも含めて、中6週以上の間隔をとった時も【2・0・3・1】。中10週の今回は力を出せそう。

★ダイワキャグニー
前走の日経新春杯は、好位から運ぶも直線で失速し12着に終わったダイワキャグニー。やはり2200メートルは、やや長かったか。戦績から、ベストは5勝をマークしている1800メートルだろうが、1600メートルでも【1・0・2・2】と好走率は高く、東京に絞れば【1・0・1・1】と、さらに信頼度はアップする。2走前の天皇賞・秋は6着も、1~5着はアーモンドアイを筆頭にすべてGⅠ馬だった。それを踏まえれば、実績のある東京コースで、この相手なら出番があるか。

近年は牝馬の好走が目立つ東京新聞杯

★シャドウディーヴァ
右回りは【1・0・0・7】なのに対して、左回りは【1・5・1・3】というサウスポーのシャドウディーヴァ。着外の3戦は、オークス6着、ヴィクトリアマイル10着のGⅠ2戦と、不良馬場だったエプソムC16着。左回りで、良~重馬場のGⅡ以下では、すべて馬券に絡んでいる。前走がGⅠエリザベス女王杯8着。左回りに替わる今回は前進必至な状況で、休み明けも苦にしない。昨年の2着馬でありながら、注目度はそこまで高くなさそう。配当面からも妙味のある1頭だ。

★トリプルエース
前走の京都金杯は、後方から差を詰めて8着だったトリプルエース。昇級戦&古馬との重賞初挑戦で0秒5差なら悪くない。2~3歳時は、小倉2歳S2着、デイリー杯2歳S4着、ファルコンS4着、アーリントンC5着と、同世代相手の重賞では堅実に走っていたことを考えれば、ここでも地力は見劣らない。芝の稍重~重では【1・1・0・2】と、馬場が渋っても対応できる。今回はルメール騎手が騎乗予定。今年も重賞を勝ちまくっているリーディングジョッキーとのコンビも心強い。

★ヴェロックス
※本誌で厳選5頭に取り上げた同馬は、水曜(3日)の追い切り後に脚部不安の症状が見られたため、出走を回避することになった。

過去10年、枠順別の成績を見てみると、1~4枠が【9・6・4・53】に対して5~8枠は【1・4・6・66】と、大きな差が生じている。特に、勝ち馬は9頭が4枠以内。開催2週目でまだまだ芝の状態がいいだけに、極端な天候悪化でもない限りは内枠有利。枠順はしっかり意識して臨みたいところ。また、良馬場で15頭立て以上だった7回の平均勝ちタイムは1分33秒0で、最速は19年のインディチャンプが記録した1分31秒9。後方一気は苦戦しており、ある程度のポジションを確保できて、上がりもそれなりにまとめられるタイプが上位に来ている。このあたりもチェックしておきたいポイントだ。なお、近年の傾向なのか、牝馬の好走が目立つレースでもあり、近5年に絞れば【3・2・0・4】と半数以上が馬券に絡んでいる。今年は牝馬の出走が少ないようなので、より存在価値が高まりそう。

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