東京・目黒区の自宅で〝一家心中〟を図った際、母親の自殺を手助けしたとして、6月27日に警視庁捜査1課に自殺ほう助容疑で逮捕された歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者。今後、父親の市川段四郎さんが死亡した経緯についても捜査が続けられるとみられているが、もう一つの〝余罪〟も注目されている。
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「猿之助容疑者が〝一家心中〟を図った理由は、事件が発生した5月18日に発売された『女性セブン』で自らが率いる澤瀉屋一門の弟子や、外部の共演者たちに対するパワハラ・セクハラが報じられたことでした。被害者はいずれも男性ですが、それ以外にも〝被害者〟がいることを報じたメディアがあったのです」(スポーツ紙記者)
6月7日にニュースサイト『デイリー新潮』が配信した記事によると、猿之助容疑者のセクハラ被害者の中に「未成年者」が含まれていたというのだ。
「しかも、被害に遭ったのはローティーンで、その親は『まだ判断力も乏しい子どもになんてことをしてくれたのか』と強い被害感情をあらわにしており、今後、被害届を出す可能性があるというです」(同・記者)
人間国宝も性加害
歌舞伎界では、今から20年ほど前に女形の人間国宝・坂東玉三郎が、当時19歳だった元弟子から、「13歳の時に性被害を受けた」として、1200万円の損害賠償を求めた民事訴訟を起こされたケースがある。
「このとき玉三郎はなんとか金で和解したが、今年9月の公演をもって大劇場からの〝引退〟を宣言しました。これは、猿之助の事件で、自身のセクハラ裁判も蒸し返されるのを嫌ったからだと言われています。玉三郎と猿之助の件だけをもって、歌舞伎界全体を論じることは危険ですが、そういう空気や土壌があったと言われても仕方がない状況です」(芸能関係者)
これまで大手マスコミ各社がスルーし続けていた、ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題もようやく報じられるようになっただけに、猿之助容疑者の〝余罪〟が事件化すれば、歌舞伎界全体の〝因習〟が問題視されるかもしれない。
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