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JRA重賞『宝塚記念』(GⅠ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

秋本鉄次
秋本鉄次(C)週刊実話Web 

「〝参った〟地獄」が、やっと解消された。上位人気でも無視あるいは軽視した馬に激走される…に、とりあえず終止符だ。先週の文中で「ウインマイティーが来るとヤバいので最終最後に入れておこう、って弱気だなあ(苦笑)。」と記したら、その通りに、わが大本命ビッグリボン快勝のヒモにウインも押さえてヨカッタ、であった。馬連で4ケタちょうど。

これだけでは〝トリガミ〟だけど、不的中の連鎖は解消したので、ひと安心。ただ、3連複がなぁ~。3着には団野ホウオウエミーズが入って、これが何とイワク付きの10番人気。また来るかあ、である。

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「過去のデータだけで言えば、10番人気が【3、2、1、4】と異常な激走ぶり。特にこの5年は3勝、2着1回の超・確変ぶり。もう〝10番人気を探せ〟ってなもんである」と、これも先週の文中にしっかり記したのに、金曜日予想では、皆目見当もつかない。10番人気かも? と思って入れた松若ヒズルジョウは6番人気(11着)、菱田サンカルパは7番人気(9着)だもの。事前予想以外のことは、後から語らないのが矜持というもの。〝実は買っていた〟〝別のトコでは予想していた〟と恥も外聞もなくひけらかす輩とは一線を画したい。買い目は外れたが、これを少し参考にして、この10番人気馬をしっかり選んで、的中された方には心から「おめでとうございます!」とエールをお送り致します。

さて、上半期のGⅠシリーズの掉尾を飾る宝塚記念である。上半期は、どうやらマイナスに落ち着きそうだが、〝終わり良ければすべて良し〟ってことで、しっかり当てて下半期に気分よく臨みたい。〝競馬に絶対はない〟のだが、リバティアイランドとイクイノックスは、少なくとも国内ではしばらくは負けないような気がする。もちろん、宝塚記念は不動の本命だろう。鞍上のルメール大将については先週「プチ・スランプかね」と失礼な事を書いたが、先週固め打ちして、トップの川田との勝利差を一気に縮めて、1勝差となった。「今週あたりで一気に逆転か」と以前にも書いたが、また川田に引き離されたりして…。でも、少なくとも宝塚のイクイノックスは1勝の勘定に入っているだろう。阪神初とか、2200メートル初とか、外国帰りとか、父キタサンブラックは阪神が得意ではないとか、いろいろ言われているが〝重箱の隅〟のようにも思える。馬番⑤も絶好!

“映画連想馬券”の本命はイクイノックス

相手はいろいろ。穴に狙っていた西村淳ミクソロジーが故障で回避は残念だが、ヒモは迷わず6頭に絞ることができた。本線は阪神得意の鮫島駿ジャッスティンパレス、松山ヴェラアズール、和田竜ディープボンド。あと距離どうかの横山武アスクビクーアモア、阪神微妙の武豊ジェラルディーナ、鞍上魅力の川田ブレークアップ。ここまでで十分だろう。あとは配当の妙味がどうなるか、「トリガミもあるでよ」と言われそう。まあ、当たりゃイイですよ、当たりゃ。馬券は謙虚な気持ちでね。本当はイクイノックス頭の3連単の買いたいぐらいだが、慣れないことはするもんじゃない。ここも謙虚に〝従来通り〟に徹しよう。馬券歴50余年の積み重ねからくる教訓ですな。〝競馬に絶対はない〟のだから、イクイノックスがまさかの3着に終わることも少しだけ想定して、ジャスティンパレス、ヴェラアズール、ディープボンドのボックス馬連だけは押さえたい。

さて〝映画連想馬券〟。イクイノックスは、昼と夜の長さがほぼ等しくなること、の意味だが、その中のノックだけ抽出して『ノックは無用』(52年)を無理やり連想してみた。かの〝セックスシンボル〟マリリン・モンローの初期作品で、彼女はパイロットの婚約者が飛行機事故で亡くなってから、精神状態がおかしくなったセクシー美女。そんな彼女の容姿に惹かれた男(リチャード・ウィドマーク)を、彼女は死んだ婚約者と勘違いしてキスをする…というサスペンスだが、映画自体は正直言ってピンボケ気味。とはいえ、のちに一世を風靡するモンローを発見する映画でもある。素顔のモンローは極端な心配性で、精神的な支柱(ほぼ男性)を失うと、不安が募りやすかったそうで、このヒロインにダブるではないか。

馬券は⑤から⑧⑨⑩⑪⑫⑭へ馬連&3連複。⑤が3着以下の時をわずかに考え、⑧⑨⑩のボックス馬連も!

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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