日本ダービーにおける「スキルヴィング死亡事故」の余波で、〝トライアルレース〟として1984年から続く青葉賞の存続危機までささやかれ始めている。
「青葉賞に勝利し、ダービーでも2番人気に支持されたスキルヴィングが、ゴール入線後に馬場の上に倒れ込んで急死。この事故の直後から『やっぱり青葉賞は呪われている』『やめたほうがいい』といった声が噴出しているのです」(競馬関係者)
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日本ダービーの出場権をかけた〝トライアルレース〟に位置付けられる青葉賞組からは、これまでダービーの勝ち馬が一頭も出ておらず、競馬ファンの間では「青葉賞の呪い」と呼ばれているのだ。
「青葉賞の勝ち馬は素質馬が多く、過去にはダービーで1番人気に支持された馬もいます。シンボリクリスエスやゼンノロブロイといった名馬も輩出しているので、青葉賞のレベルだけでは説明がつきません。ダービー本番と同じコースを経験している強みがありながら、なぜ勝てないのか。競馬界のミステリーのひとつとなっています」(同・関係者)
「動物をコキ使うバカな連中」
ただ、今回は勝てないどころか、死亡事故まで起きてしまった。ネット上には、《ゴールまでよく頑張った。涙が出た》《騎手を振り落とさずに守ってくれたよね》などと感傷に浸るコメントが並ぶ一方で、《動物虐待だ》《きれいごとで済ませるな》といった批判的な声もある。
整形タレントのアレン氏は、《動物をコキ使うバカな連中》と過激な言葉を使ってまで批判しているほどだ。
ベテラン競馬記者が解説する。
「東京2400メートルというのは、サラブレッドとしての限界が問われる過酷なコースです。まだ成長途上の3歳春に、青葉賞とダービーと立て続けに2回もこのコースを走るのは大きな負担になる。青葉賞で激走した馬は、なおさらです」
では、スキルヴィングのような悲劇を繰り返さないためには、どうすればいいのか。
「牝馬のオークストライアルにあたるフローラステークス(東京2000メートル)からはオークス馬が出ています。青葉賞も距離を2000メートルに縮めたほうがいいかもしれませんね」(同・記者)
元騎手の瀧川寿希也氏は《競走馬に産まれた段階で可哀想なんだよ もっと可哀想な馬はたくさんいるんだよ》とツイッターに投稿しているが、悲劇を繰り返してはならない。
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