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オリラジ中田の“真の敵”は松本人志じゃない!? 批判動画の「真意」とは

中田敦彦
中田敦彦(C)週刊実話

お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦による「ダウンタウンの松本人志批判」が、いまだ波紋を広げている。

中田本人は沈黙を保っているが、民放テレビ局の情報番組スタッフは「中田さんの〝本当の敵〟は松本さんじゃない」と断言する。

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「一部では炎上商法なんて声もありますが、この松本さん批判動画を出したタイミングに意図的なものを感じます」

中田の〝真意〟を読み解くには、吉本興業から退所した経緯から振り返る必要がある。

「中田さんの退社のキッカケとなったとされているのが、2017年の騒動です」(同・スタッフ)

同年2月に、脳科学者の茂木健一郎氏が「社会風刺を芸に昇華させることが出来ない日本のお笑い芸人は、国際的な基準と照らし合わせるとあまりにレベルが低く、オワコンである」との内容をツイートしたところ、数多くの芸人たちから批判が殺到。結果、茂木氏は松本が出演していたフジテレビ系『ワイドナショー』にゲスト出演して謝罪することになった。

これに中田が反応し、自身のブログに「オリラジ中田、茂木健一郎の『お笑いオワコン論』支持!」との記事をアップ。茂木氏をこう擁護したのだ。

「茂木さん負けるな!と思っていたところ、大御所の番組に出演して大御所に面白くないと言われ公開処刑をされてしまいました。大御所にセンスがないとか価値を決められてしょげかえっている様子こそが茂木さんの意見通りだったのに。茂木さんの指摘、当たってたのに。なんで〝ほら、これですよ〟と言えなかったのだろう。まあ、あの場では言えないか。怖いですもんね」

大赤字だった映画事業

大御所に「価値を決められる」という論点は、今回の松本批判にも共通しているが、問題はこの後に起こった。

「中田さんは、出演したラジオ番組で自身のブログの投稿に吉本の上層部が激怒し、松本さんに謝罪するように強要されたことを告白。結果的に中田さんは謝罪せず、吉本上層部と遺恨を残したまま退所することになったのです」(前出・情報番組スタッフ)

周知の通り、吉本上層部の顔ぶれは大﨑洋会長、岡本昭彦社長、藤原寛副社長と、揃いも揃ってダウンタウンのマネジャー出身だ。

「3人が、自分たちの出世の原動力となった〝宝〟である松本さんへの非礼を詫びるように中田さんに圧力をかけ、そのことを中田さんが恨んだとしても不思議ではありません」(同番組スタッフ)

そもそも、松本本人に対しては多くの芸人や番組スタッフが敬意を払っている一方、吉本上層部による過剰なまでの「松本への気遣い」に対しては、眉をひそめている業界人も多いという。

別の芸能事務所のマネージャーが言う。

「一時期、大赤字となっていた映画事業を継続していたのも、なんとしても松本さんの監督作品をヒットさせたいという一心でしたからね。当然、その巨額の赤字は他の芸人たちのハードワークによる稼ぎでまかなっていたわけで、当時は複雑な思いを抱いていた後輩芸人たちも少なくなかったと思います。今回の中田さんの『松本さんの映画を面白いか、面白くないかって誰も言わないんだよ、芸人が』とのコメントには、そのあたりのニュアンスも含まれているはずです」

今回、中田が松本批判を激化させたのは、吉本のドンである大﨑会長が「大阪・関西万博催事検討会議」の共同座長に就任するため、会長職の退任と同社からの退社を発表した時期だった。

「上層部批判をして契約解除となった極楽とんぼの加藤浩次さんのように、会社に不満を持つ若手や中堅を揺さぶり、騒ぎを起こすことで、会長の勇退の花道に〝トゲをまく〟狙いがあったとしたら…」(前出・スタッフ)

中田が繰り出す「次の一手」に注目だ。

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