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JRA重賞『日本ダービー』(GⅠ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話

今週は『日本ダービー』を取り上げます。

《馬場傾向》
B→Cコース替わりと気温の上昇も重なって、芝と路盤のコンディションは良好。良馬場ならば超絶高速馬場で行われることが大半。外々を回ると致命的になることも多く、過去10年で1〜4番枠の馬は4勝2着3回3着4回に対して、15〜18番枠の馬は1勝2着1回3着1回と好走率が低い。

【関連】JRA重賞『オークス』(GⅠ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」 ほか

《ペース傾向》
過去10年の前半5F60秒14-後半5F58秒93。かなりのスローペースが5回、平均ペースが3回、ややスローペースが1回。リオンリオンが大逃げを打った2019年こそかなりのハイペースだが、平均ペースよりも遅くなる傾向がある。

《脚質傾向》
過去10年で先行5勝、中団2勝、マクリ1勝、追込2勝。2着も中団よりも前でレースを進めた馬が8勝しており、前週のオークスとは違って、あまり後方からだと届きにくい。

トップナイフの先行粘り込みに期待

★トップナイフ
ホープフルSで主導権を握って2着の実績。2歳時は先行策からしぶとく粘る競馬で安定した成績を残していた馬だ。3歳初戦の弥生賞は好発を切って一旦ハナに立ったが、外からハナを主張する馬に行かせて2列目の最内を追走する形。すでに皐月賞出走への賞金が足りていたこともあり、折り合いに専念させる前哨戦仕様のレースぶりだった。しかし、本番の皐月賞では出遅れ。自分の得意の形の競馬ができないながらも、上がり3Fタイムは2位タイと能力の片鱗は見せた。かつてのダービー馬ワンアンドオンリーを思い出させる戦歴で、期待が高まる。

★ドゥラエレーデ
東京スポーツ杯2歳Sでは、シルトホルンと競り合ってペースを引き上げ、差し、追込馬台頭の流れを演出。同レースは先行馬にはとても厳しい流れだったが、小差の4着に粘った内容は濃く、能力の高さを感じさせた。次走のホープフルSではトップナイフの外2番手で同馬をマークして乗り、最後にハナ差捉えて優勝。前走はUAEダービーに出走。ここで2着に善戦しているようにダートもこなせなくはないが、芝の方が成績がよい馬で、負けて強しの内容だった。前走の厳しいダート競馬の経験は、今回の粘りに繋がるはず。

★ファントムシーフ
デビュー2戦目の野路菊Sを圧勝し、2歳の時点では世代最強の指数を記録した実力馬。ホープフルSでは好位から3〜4角で最短距離を通したために4角で外に出せず、仕掛けを待たされ、直線序盤で前が壁でブレーキ。そこから外に出して、再度スピードに乗せて行く不利があり、本来の能力を出し切れなかった。しかし、好メンバーがそろった今季初戦の共同通信杯を優勝し、能力の高さを見せつけている。前走の皐月賞は道悪で能力を出し切れずの3着。今年の皐月賞は道悪でタフな競馬だっただけに、能力を出し切った馬には疲労残りの懸念がある。その点で前走凡退となっていることは好材料だ。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式ツイッター=@_yamazaki_erika.

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