歌舞伎俳優の市川猿之助(47)が救急搬送された騒動で、従兄弟にあたる「市川中車」こと香川照之(57)の〝復権〟が噂されている。
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猿之助は、主演舞台「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」(28日千秋楽)が東京・明治座で上演中だったが、配役を変更して続行することが発表された。
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「夜の部『御贔屓繫馬(ごひいきつなぎうま)』は、猿之助が救急搬送された5月18日に、急きょ代役を務めた中村隼人が6役を早替わりで演じ、源頼光を市川門之助、台屋の四郎次を中村歌之助が演じます。また、20日以降の昼の部『不死鳥よ 波濤を越えて(ふしちょうよ はとうをこえて)』には、19歳の市川團子が代役に抜てきされたのです」(スポーツ紙記者)
両親の離婚とセクハラ報道
この市川團子は香川の長男だ。そもそも「猿之助」の名跡は、香川の実の父親である先代の市川猿之助(現・市川猿翁)から、香川に受け継がれてもおかしくなかった。
「ところが、香川の母親の浜木綿子と猿翁が離婚。浜に引き取られた香川との間にも〝確執〟が生じ、香川の従兄弟にあたる現在の猿之助に名跡が引き継がれたのです」(同・記者)
歌舞伎役者への夢を諦めきれなかった香川は、東京大学を卒業後、テレビの制作現場から俳優に転じ、大成功。その実績が認められ、2012年に現在の猿之助が四代目を継承する際に、香川が九代目市川中車を襲名し、長男も五代目市川團子を名乗ることになったのだ。
「ようやく澤瀉屋(おもだかや)一門として認められた上、今回救急搬送された猿之助は独身で子どもがいない。将来的に團子が五代目猿之助になる可能性が出てきたところで、香川が昨年、過去に起こした銀座ホステスへの性加害が報じられ、失脚。一時は團子の将来も危ぶまれていたのです」(同・記者)
それが、今回の一件で再び香川に〝風が吹き始めた〟という見方もできる。
「とはいえ、香川本人は世間のイメージが悪すぎて一門のトップを背負うことは難しい。そこで、團子を未来のトップとして育て、父親の香川が裏でコントロールして一門を支配する可能性が高いというわけです」(同・記者)
香川は、テレビから消えた後も、歌舞伎役者としては実績を積み重ねており、「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」にも出演中だ。
近い将来、香川が澤瀉屋一門の〝フィクサー〟になるかもしれない。
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