創業者の故ジャニー喜多川氏による〝性加害疑惑〟で、藤島ジュリー景子社長が謝罪に追い込まれたジャニーズ事務所。ここまでしても、NHKには通用しないかもしれない。
「毎年の紅白歌合戦には、ジャニーズのアイドルグループが多数出演しています。司会を務めることも多く、いつしか視聴者にも〝ジャニーズ枠〟という言葉が浸透。このままでは、年末の紅白で〝ジャニーズ枠〟が多いと批判を招きかねない状態でした。お茶を濁すような対応を続けていたジャニーズ事務所に対し、NHKが同社のアイドルグループを紅白に出場させるのは困難になると怒りの姿勢を見せたことが、ジュリー社長の謝罪につながったと見る芸能関係者もいるほどです」(スポーツ紙記者)
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NHKは、水面下ではこの時期から紅白歌合戦の出場歌手の選定に入っている。そのため、ジャニーズ事務所に対し、「もっときちんと対応すべきだ」と申し入れていたとされる。
「ジュリー社長が直々に謝罪したものの、性加害があったかどうかの〝認定〟はあいまいで、これから世論が逆に怒りを募らせた場合、ジャニーズのアイドルグループが紅白から消える恐れも残されています。今年はコロナも収まったので、〝イケメン枠〟は海外のK-POPアイドルなども呼べますからね。ジャニーズに頼らなくても十分だとの意見もNHK内にはあるようです」(同・記者)
海外の「公共放送」は無視できない
そもそも、ジャニー氏の〝性加害疑惑〟に火をつけたのは、イギリスの公共放送BBCだった。このことも、NHKが厳しく対応せざるを得ない理由だ。
「同じ公共放送、しかもNHKが運営の参考にしていると言われるBBCが〝世界的な問題〟として扱ったことで、NHKも無視できなくなった。ジャニーズに関しては、SMAPを干したことで公正取引委員会も動いた。これを受け、NHKは『新しい地図』にレギュラー番組を始めさせるなど、芸能界の〝悪しき慣習〟を改めなければならない立場にも追い込まれている。視聴率が下がり続ける紅白で、これ以上、汚点を残すわけにはいかないという事情もあります」(民放のスタッフ)
今年の紅白にジャニーズグループが何組出場できるかによって、ジャニーズの将来が決まると言えそうだ。
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