「12月までの視聴率次第では、大幅リニューアル、もしくは打ち切りという事態があるかもしれない」
こうNHK幹部が嘆息を漏らす理由は、看板番組『あさイチ』の視聴率低迷だ。最近の番組平均視聴率は7〜9%台。有働由美子や『V6』井ノ原快彦らがキャスターを務めていた最盛期の半分近くまで落ち込んでいるのだ。
「しかも、NHKにとって屈辱だったのがトップの座を奪われたこと。ここ何年間も民放を抑え、視聴率1位に君臨してきた。だが、最近は『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に大きく水をあけられている状態です」(テレビ関係者)
ケチの付き始めは新型コロナウイルス。『あさイチ』と運命共同体といっても過言ではない、朝の連続テレビ小説『エール』の放送が中止になったことが、視聴率下降を生み出したという。
「穴埋めのために再放送を流し始めると、『あさイチ』の視聴率は下がり続けました。9月14日から『エール』の本放送が再開したが、期待通りの視聴率には程遠い状況です」(事情通)
菅義偉首相にニラまれたくはない!?
このまま『あさイチ』の視聴率が上向かない場合、MCを務める博多華丸・大吉の2人に降板というジャッジが下るという。
「2人のギャラは合わせて100万円。年間1億3000万前後のお金が飛ぶことになる。もっとも、NHKにとってはギャラは関係ない。出演料をアップさせて視聴率が伸びるのではあれば、3倍払ってもいいというのがNHKの本音です」(制作会社関係者)
NHKがここまでして『あさイチ』の視聴率にこだわる理由は、
「菅義偉首相です。NHKは、民放よりも視聴率を取っている番組が多いことが大事なんです。その1つが『あさイチ』。菅首相はNHKに対し、これまでも厳しい姿勢で臨んでいる。NHKの命綱とも言うべき受信料値下げも総務大臣時代の実績。現在、NHKは今後の運営の鍵を握ると言われる放送と同時に見られる同時配信を成功させなければならない。民放圧迫との批判も飛び交っているそんな時に、新政権にニラまれたくはない」(同・関係者)
視聴率回復へのアタックチャンスはあるか!?
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