『トヨタ』は、4月10日に国内販売向け『カムリ』の生産を、今年12月末をもって終了すると発表した。
同車種は、1980年にスポーツクーペ『セリカ』のセダンバージョンである『セリカ・カムリ』としてデビュー。セダン専用モデルで、デビュー当時は、『マークⅡ』と『コロナ』の中間層を担う車種として販売されたものの、国内人気はいま一つだった。
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ところが、海外ではそのコンパクトさと実用性が注目を浴び、同社の〝世界戦略車〟として爆発的な人気を呼んだのだ。
特にアメリカでは1982年の販売開始から、累計約1300万台が販売され、セダンとしては22年まで20年連続の売上トップを記録。また、今ではアメリカ以外にも世界100カ国で販売されており、「カローラよりワンランク上のトヨタのセダン」として世界的地位を築いているという。
なぜかモデルチェンジのたびにサイズアップ!?
もちろん、こうした人気を考慮して海外では今後も販売されるが、気になるのは『カムリ』の国内販売が、なぜ終了に追い込まれたのかということだ。そこには、日本ならではの事情が横たわっているという。
自動車評論家が言う。
「当初からの人気のなさ、世界的なセダン離れも大きいが、最大の要因は1996年に登場したモデルから国内向けの仕様が無くなり、北米販売車仕様に統一されたこと。これを振り出しにモデルチェンジのたびに車がどんどん大きくなっていった。ただ、道が狭い日本においてこれはマイナス。車選びの条件の上位には『運転のしやすさ』が挙がっており、消費者は今も小回りの利く車を選ぶ傾向が高いからです」
「大きいことはいいことだ」がキャッチフレーズのCMが流行したのは、半世紀以上前の高度成長期。今の日本は、むしろ真逆のトレンドとなっているのだ。
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