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コロナ禍で肩透かしを食った『24 JAPAN』のお寒い中身〜銭で見えてくる『テレビ・芸能マル秘報告書』

唐沢寿明
唐沢寿明 (C)週刊実話Web

テレビ朝日幹部連が固唾をのんで見守っていたのが、10月9日23時15分からスタートした『24 JAPAN』だ。開局60周年を記念し、アメリカの大人気ドラマ『24-TWENTY FOUR-』の日本版リメークにチャレンジ。日本版ジャック・バウアーを演じる唐沢寿明は、約1カ月間に及ぶ番宣活動を積極的にこなしたという。

「さすが本家『24』の大ファンと公言しているだけはある。『24 JAPAN』を成功させるために、ほぼノーギャラでバラエティー番組に出てくれたんです。金額に直したら恐らく5000万円は超えています。意外だったのが銃の扱いですね。撮影で使用するのと同じタイプのモデルガンを購入して、何度も練習したそうです。シューティングポーズはかなりのものですよ」(テレ朝関係者)

唐沢の意気込みとは裏腹に、周囲から漏れ伝わってきたのは残念な前評判。

「一番懸念すべき点は、本家『24』とのスケール感の違いです。あちらは1本当たり5億円以上を掛けて制作しています。もう1つ、致命傷なのがアメリカは銃社会という文化が根底にあるから『24』が成立しているんです。しかし、日本ではアメリカ『24』のようなことはまず起こらない。伝説として語られているドラマ『西部警察』は多くの視聴者がコメディー感覚で視聴していた。似たようなことにならないか…。気になりますね」(事情通)

当初はゴールデン帯での放送を予定していたが…

ちなみに、本家の『24』は2001年11月にスタート、17年まで制作された史上類を見ない人気ドラマ。24時間を24話に分けてリアルタイムで進行するストーリーで、お馴染みのキーファー・サザーランド演じる連邦捜査官・ジャック・バウアーがテロリストたちを完膚なきまでに叩き潰すさまが話題となり、大ヒットを記録したのだ。

「テレ朝は計3億円のライツ料を支払い、今回のリメーク版制作に着手したんです」(同)

この予算に関して、テレ朝局内では大きな読み間違えが生じたという。

「まずコロナです。予定していたスポンサーが出稿を取り止めたこともあり、当初ゴールデン帯での放送を予定していたが、23時台になってしまった。制作費もポスト『相棒』と位置付けられ、初めは1億円だったのがいつの間にか半分以下に削られてしまった。唐沢や仲間由紀恵などが出演しているが、開局60周年と銘打つ割には少し寂しいキャスティングになっている。TBSの『半沢直樹』と比較したらスケール感の違いが分かると思います。そもそも、23時台に編成された段階でテレ朝も大ヒットはあまり期待していないのかもしれません」(同)

前評判に倍返しできるか。

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