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巨人が坂本勇人を放出へ?楽天・田中将大との「無償トレード計画」が進行中

東京ドーム
東京ドーム(C)週刊実話

巨人・坂本勇人の「無償トレード」先に東北楽天が浮上した。侍ジャパンの栗山英樹監督が仲介役だという。坂本にとって、楽天にはかつて幼少期にバッテリーを組んだ田中将大がいる。「22年ぶりにコンビ復活」という“情報操作”で醜聞を美談に作り変える!?


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3年ぶりのリーグ優勝を目指す巨人だが、開幕3連勝のあとに悪夢の5連敗。暗雲漂う展開だが、それ以上に頭の痛い問題が、チームの大黒柱である坂本勇人が精彩を欠いていることだ。

開幕から打撃不振が続き、打率は1割台に低迷。開幕から23打席目の8日から3試合連続安打しているものの、昨夏発覚の元交際女性への妊娠中絶強要がネットで蒸し返され、「女性の敵」「見損なった」と炎上、球団も放置できない状況に陥っている。

原辰徳監督は遊撃手にドラフト4位の22歳、門脇誠、高卒3年目の21歳、中山礼都を併用する〝競合策〟にスイッチ。

「坂本のために一番いい方法を考えてあげたい」と、二軍での調整やトレードも視野に入れているという。

そんな中、各球団の編成担当によれば、水面下では、巨人主導で東北楽天への「電撃トレード計画」が進行しているというのだ。

「情報を総合すると、まず坂本を無償トレードで楽天に譲渡します。その上で、今オフに田中将大投手を無償で巨人が獲得するシナリオです」(同)

裏では栗山監督が動いていた!?

田中を抱える楽天にとって、坂本の獲得は大きなプレミアが付く。2人は兵庫・伊丹市内の小・中学校の同級生で、小学6年間は共に同市の『昆陽里タイガース』でプレーした竹馬の友の間柄。そして遊撃だった坂本は6年から投手に転向し、当時捕手だった田中とバッテリーを組んだのは有名な話だ。

甲子園とプロ入りを目指し、坂本は伊丹シニアから青森の光星学院高(現・八戸学院光星高)を経て巨人へ入団。田中は宝塚ボーイズから北海道の駒大苫小牧高、楽天、アメリカ・ニューヨークヤンキース、そして楽天と、別の道を歩んだ。

「田中はあと9勝で日米通算200勝となる。巨人からすれば、幼なじみの〝マー君応援〟を大義名分にうたえば、懲罰トレードのニュアンスが消えて坂本のプライドは保てる。ファンも22年ぶりのコンビ復活を素直に歓迎するだろう。その上、少年時から巨人に憧れていた田中を獲得できれば、これ以上のランディングはない」(スポーツ紙デスク)

実はこのプランの考案・仲介者は、侍ジャパンを世界一に導いた栗山英樹監督だという。

「栗山監督は、坂本と田中、原監督、三木谷浩史オーナー、長嶋茂雄終身名誉監督らとそれぞれ太いパイプを持つ。巨人が期待するのは醜聞を美談に変える情報操作、〝スピンドクター〟の役回りにある」(同)

先のWBCで栗山監督は、将来のメジャーリーグ挑戦を目指すロッテ・佐々木朗希、オリックス・宮城大弥、中日・髙橋宏斗など、勢いのある若手を抜擢。東京五輪の金メダル獲得に貢献した田中や坂本、さらにソフトバンク・柳田悠岐らの「88年世代(マー君世代)」の招集は見送った。

このうち、坂本と柳田は栗山監督の意をくんで自ら辞退。田中は出場を希望したが、選から漏れた。その際、栗山氏は直々に電話で落選を伝え、意思の疎通を図っている。

「栗山監督は日本ハム監督時代に中田翔の〝巨人譲渡〟を取り持ち、原巨人に大きな貸しを作っている。そこに浮上したのが、今回の坂本問題。原監督から相談を受け、打開策を検討する中で、坂本と田中の〝時間差トレード〟を思いついたのだろう」(同)

楽天の遊撃は山崎剛、小深田大翔が務めているが、磐石ではない。ここに首位打者、ゴールデングラブ賞の受賞経験のある坂本が入れば、攻守で芯が通る。パ・リーグは「ソフトバンクとオリックスの2強」といわれる展開だが、坂本が入れば、楽天優勝の目も出てくる。

一方、アーリーワークでドラ1ルーキー浅野翔吾を鍛え、遊撃コンバートを模索する大久保博元打撃チーフコーチにも好都合。元木大介、坂本と続いたスター遊撃手の基盤を作れる。

功労者でも今回ばかりは…

一昨年8月20日に無償トレードで日本ハムから譲り受けた中田が今季大活躍していることで、返礼で坂本を日本ハムへ無償トレードという見立てもあるが、これは現実的でない。

無償トレードとは、人的および金銭の代償が発生しない移籍だが、旧年俸の支払いは引き継ぐ。野球協約で選手の参稼報酬期間は2月1日から11月30日と定められており、巨人は中田獲得の際、3億4000万円の年俸を日割りで計算し、約1億円を負担した。

「坂本の今季年俸は6億円(金額は推定)。巨人がセ・パ交流戦(5月30日〜)に合わせて放出に踏み切った場合、受け入れ球団は約3億6000万円を負担する必要があります。600億円で新球場を建てたばかりの日本ハムに余力はありません」(スポーツ紙記者)

その点、巨人軍ご用達のもう一つの「楽天ルート」ならば心配ない。

グループ傘下の楽天銀行、楽天証券が上場を予定しており、資金は今後も潤沢。三木谷オーナーは、モバイル事業でも競合するソフトバンクの独走を阻止し、何がなんでも優勝をとハッパをかけている。

同オーナーは、ここにきてユーチューバー「ガーシー氏」による〝私性活暴露〟や、一部メディアに反社会勢力との〝やばい関係写真〟が掲載されるなど、バッシングが続いている。楽天本社と本人は事実無根と否定し、法的措置を取るとしているが、当面、球界の表舞台からは身を隠し、栗山氏が「オーナー代行」に就くとの情報もある。今回の仲介は、その流れに沿うものなのだろう。

巨人では、2008年7月に二軍降格中だった二岡智宏(現巨人二軍監督)に、女性アナとの不倫スキャンダルが発覚。日本ハムに懲罰的にトレードされた前例がある。

今回の醜聞は、それ以上。ユニホームを脱がせられても仕方ないところだが、坂本は2020年11月8日に史上53人目となる通算2000本安打を達成した功労者。4月8日には今季23打席目にして初安打を、それも本塁打で飾り、復調の兆しもわずかに覗く。

だが、それらを差し引いても「生涯ジャイアンツ」として選手生活を全うするのは、依然として厳しい。

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