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格闘家/吉田実代インタビュー~子連れボクサーが全米デビューへ

吉田実代
吉田実代 (C)週刊実話Web

吉田実代は〝戦うシングルマザー〟だ。総合格闘技、キックボクシング、ボクシングとキャリアを重ね、昨年末から7歳の娘とともに渡米して活動拠点をニューヨークに移した。4月27日にはボクサーとしての全米デビュー戦も控えている。その吉田が、自身の誕生日である4月12日にファンへの置き土産として初めてのセクシー写真集を発売する。新天地への思いや撮影秘話を聞いた。


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――女子ボクシングの元世界王者が、母娘で米国移住。子連れボクサーとしての不安や期待はどうですか?

吉田 気持ち的にはもう、期待しかないです。現地の有力プロモーターと契約して、モハメド・アリやマイク・タイソンを輩出した『グリーソンズジム』で活動しています。昨年末には住む家を決め、娘は学校にも通っています。正直、日本にいるときはコロナとか契約の縛りもあって試合があまりできませんでした。米国ではボクシングだけでも既に3試合が決まっていて、キックやムエタイの試合にも自由に出られるんです。そういう環境が欲しくて移住しました。

――4月12日で35歳。年齢的なことは何かありますか?

吉田 そうですね。20歳から人生投げ売って格闘家として生きてきましたし、あと何年やれるか分からないので、好きにやらせてもらいたいというのもあります。また、7歳の娘にとって私は生まれたときから格闘家なわけで、シングルマザーということで寂しい思いもさせてきたわけですが、日本にいて得られるものより、アメリカに行って得られるものの方が絶対に大きいと思ったんです。私が唯一できる娘孝行かなって。

ポスターに吸い寄せられるように…

――そもそも、どうして格闘技だったんでしょう?

吉田 原点はやはりK-1ですね。レイ・セフォーが大好きで、見終わったあとに蛍光灯のスイッチ紐に向かってシャドーボクシングをするような活発な子でした。スポーツは何でも得意で、部活のソフトボールは鹿児島市で優勝しましたし、やめたあとはダンスに転向して色々なショーにも出ていたんです。でも、私にとってはみんな中途半端なところで挫折を繰り返してきました。中学を卒業して一人暮らしを始め、働きながら通信制の高校に通い「20歳までに何かを見つけよう」と、いろんな職種を経験したんです。飲み屋さん、塗装屋さん、イベントコンパニオンなど。とにかくお金を貯めて、やりたいことが見つかったときに自分の意志で、自分のお金で始めたかったんです。

――格闘技との出会いは?

吉田 20歳の誕生日の数カ月前、鹿児島市内のデパートで海外留学のポスターを見たんです。その瞬間、後光が差していたというか、吸い寄せられるように近づいていって、「ハワイに留学ができる、しかも格闘技も学べる」ということを知ったんです。私、何が得意って、やっぱり腕っぷししかないなぁって(笑)。

吉田が子供の頃に憧れたのは『モーニング娘。』。芸能界を夢見てダンスやラップに打ち込んだ時期もあったが、「田舎なので諦めてしまった」と話す。「結局、スポーツも習い事も中途半端なんです。そのせいか、男性に対しても積極的になれたことがない」と、意外なことを口にする。

吉田 実は、人生で告白したことが2回あるんですけど、どちらも玉砕でした。特にひどかったのは、中学の宿泊学習のときに周りから「絶対イケるよ」と背中を押されて告白した子に「1日待って」と言われて。それで返ってきた答えが「NOでファイナルアンサー」だったんです。みのもんたさんのテレビ番組『クイズ$ミリオネア』のパクリ。めっちゃムカついたけど、超ショックで。以来、トラウマになりました。そこから成長してなくて、恋愛に対してウブというか、自分からは告白できないタイプになっちゃいましたね。事務所の社長やマネジャーに恋愛相談をすることもあるんですけど、その内容が「中学生かよ」って言われてます。

「誰得ですか? 罰ゲームですか?」

――それはイメージと違いますねぇ。

吉田 それ、すごい言われます。この顔でこのハスキーボイスで、めっちゃ肉食に見られるんですけど…私のことを知ってる人からは「乙女」と呼ばれてます。

――例えば恋愛が成就してそういうことになったとき、相手は「え、こんななの!?」ってなる?

吉田 たぶん…そうですね。

――じゃあ、リングの上ではワイルドなのに、ベッドでは乙女ということですね。

吉田 あははは、そうかも。でも、それを大きな見出しにはしないでくださいね。友だちが爆笑しちゃうから。

――間もなく4月12日の誕生日ですが、記念の写真集が出るそうですね。自分からやりたいと?

吉田 いえいえ。ハワイにいたときに、事務所の社長から2回くらい電話が来たんですけど、最初は冗談だと思ったくらいです。「誰得ですか? 罰ゲームですか?」って。だって私自身が別にフレッシュでもないし、肌を露出するような写真自体、SNSにも上げたことがなかったんですから。

――決心した理由は?

吉田 現在34歳ですから、肉体的にはどんどん老いていくわけです。人生は1回しかない、アスリートの部分はきっちり撮ってもらい、セクシーな部分は綺麗に撮っていただけるならと。人生1回しかないのと、見たいと言ってくれる人もいるなら生きてきた証にもなるし、宝物にもなるかなとOKしました。

写真集で再発見した自分自身

吉田実代
吉田実代 (C)週刊実話Web

――敢えて聞きますが、自分の体で自信があるところを教えてください。

吉田 それが…全然ないんです。絞れてバキバキのときは自信がありますけど、人によってはプニプニというか、ふくよかな方が好きという方もいますよね? なので、今回はバキバキに仕上がった状態と、絞りきれてない両方を撮っていただいてます。万人受けするとは思っていませんが、結構自然な私をお見せできたかなとは思っています。

――セクシーな部分はどうですか?

吉田 私に写真集のオファーが来るということは、需要はやっぱりそこですよね。かっこよくて、ちょっと艶っぽい写真も結構あるのでお楽しみください。

――撮られた写真を見て新発見、みたいなこともありましたか?

吉田 ありました! 「これが私?」というのや「ああ、女性なんだ」みたいな。母親だし格闘家だしチャンピオンだしと、肩書が増えていくと「こうでなくてはいけない」とか、変な話「色気づいちゃいけない」みたいな自分の中での変な決まりみたいなものがあったのですが、「女っぽくしてもいいんだ」と思えるようになりました。

――ちなみに、胸のサイズは何級ですか?

吉田 実は、結構大きいんですよ。でも、測っても忘れちゃうんです。Dくらい? もっとあるのかな。

――競技上は邪魔ですか?

吉田 圧倒的に邪魔(笑)。最初に(減量で)落とすところですね。昔からめっちゃ大きくて、「おっぱいちゃん」みたいに言われたり、格闘技をやる前は痴漢ばかりに遭うからコンプレックスだったんです。さらしを巻いて、ぺったんこにしていました。格闘技を始めてからは痴漢も寄り付かなくなりましたけど(笑)。

――発売記念イベントもあるんですよね?

吉田 4月15日が鹿児島市で16日が沖永良部、23日は東京で予定されています。終わったらすぐに渡米して27日のデビュー戦に臨みます。

――ハードスケジュールですね。

吉田 忙しくてご飯を食べる暇もないくらいが減量にはちょうどいいかも(笑)。

◆よしだみよ
1988年4月12日、鹿児島県生まれ。第5&7代WBO(世界ボクシング機構)女子世界スーパーフライ級王者。
ツイッター@MiyoBluedog
インスタグラム@miyo_yoshida_

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