日本最大級の結婚相談所ネットワーク『日本結婚相談所連盟』を運営している『IBJ』に公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査に入った。その一方で〝出会える婚活アプリ〟を通じての男女の詐欺被害も続出している。
「IBJは、他のネットワークにも加盟する結婚相談所に会員を紹介しないよう加盟各社に求めて、他社の取引を妨害した疑いがあるとして公取が立ち入り検査に入った。IBJに加盟している結婚相談所は約3800社。婚活アプリの利用者は拡大している。それに比例して、アプリを悪用するケースなど詐欺被害も年々増えていますよ」(結婚相談所カウンセラー)
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3月10日、大阪府警は〝警察官僚〟と偽り、婚約女性から約200万円を騙し取った詐欺容疑でトラック運転手の男(36)を逮捕し31日に起訴。被害女性とは婚活アプリで知り合ったという。
「この手の犯罪の中には、結婚願望が強い女性が婚活アプリで知り合った男から結婚をチラつかされて、金を無心され、消費者金融にまで手を出して借金地獄に陥った悲惨なケースもあります。また、妻子持ちを隠していた男に、体だけ弄ばれた被害も続出している」(事件ライター)
加工済みの“盛り写真”は怪しい
国民生活センターによると、マッチングアプリや出会い系サイトなどで出会った結果、金銭を騙し取られたという相談件数は2019年に25件だったのが、21年は187件と急増し、社会問題にまで発展しているのだ。
「当然、被害者は女性だけでなく男性も多い。結婚する意思がないのに結婚をほのめかして『借金を抱えている』『親が病気で入院費がかかる』『結婚生活のための新居や結婚式を挙げるための費用が足りない』といった名目で金銭を騙し取るわけです」(捜査関係者)
前出の事件ライターによると、詐欺を目的にした女性は、プロフィールに〝盛る行為〟の美系写真を使用していることが多いそうだ。
「婚活アプリなどで、男に不自由していないような魅力的な女性がいたら、まずは本物かどうか警戒することが必要です」(同)
顔加工は氾濫している。
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