将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、棋王、王将、棋聖)が、意外な一面を披露した。
藤井竜王が最年少で6冠を達成したのは、第48期棋王戦5番勝負。一夜明けた3月20日の会見では真剣勝負の緊迫ぶりとは打って変わって、ざっくばらんなフリートークが展開した。そこで出たのが、趣味の話。意外にも藤井竜王は「乗り鉄」で、棋王戦の舞台となった栃木県日光市には特急列車で移動。「楽しかった」、「行けてない場所に行くのが楽しみです。鉄道に乗る機会を増やしていければ」などと明かしたのだ。
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さらに、「東武線に初めて乗ることができて」と、照れくさそうに笑っていた。
「竜王はよほどの距離でない限り、対局会場まで電車移動します。ボンヤリと車窓を流れる光景を見ているのが好きで、気分転換にもなるそうです」(スポーツ紙記者)
対局中は野球の『ワールド・ベースボール・クラシック』の開催時期。余暇にはテレビ観戦していたそうだが、「体育館でのソフトボールでもバットに当たったことがない」と、球技が苦手であることも会見では明かしていた。
名人戦に向かってシミュレーションは万全
ただ大谷翔平ら侍ジャパンが注目される中で結果を出し続けたことには自身と通じるものがあったらしく、「刺激になります」とニッコリ。
こうしたやり取りを見ていると、藤井竜王が等身大の20歳の若者であることを実感するが、そのためか関係者からはこんな声も聞かれた。
「4月5日から名人戦の対局が始まる。第2局の会場が静岡県静岡市で、すでに路線や途中駅から見える光景がしっかり頭に入っていました。同戦で棋王戦に続き対峙する渡辺明名人の対策を考えるのと同時に、移動中のシミュレーションも完了しているようです」(同)
この名人戦に勝てば7冠達成となり、史上初の全8タイトル獲得も見えてくる。自宅では超ハイスペックなPCを使い名人戦の研究に余念がない藤井竜王の〝必勝のカギ〟は、電車移動の際の車窓風景が握っているのかも。
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