昭和の傑物・田中角栄。小学校卒業でありながら、「日本列島改造論」で日本中に一大ブームを巻き起こし、首相にまで上り詰めたものの、田中金脈問題で内閣総辞職となり、続くロッキード事件で逮捕・収監された。その後も「目白の闇将軍」として政界に影響を及ぼし“キングメーカー”とも言われた。
現在は、悪徳政治家の代名詞のようにも言われる田中角栄だが、政治家としては知識と実行力に富み、現在の日本の社会にまで大きな影響を及ぼす政策を行った。
そんな田中角栄の素顔と裏事情を描いた、田中角栄の事件史外伝シリーズ。知られざる昭和史がここにある。
(2021年10月20日更新)
目次
炭管事件と獄中立候補
「要注意人物」
「断固として闘う!」
「一歩も引かぬ」
「100万円のワイロ」
「今夜は飲み尽くす」
「風と雪におびえて中止」
「一気に田中支持」
越残会―最強組織はどうつくられたか
「22万のオバケ票」
「越山会の女王」
「越山会査定の脂汗」
越山会―最強組織はどうつくられたか
「もう一つの行政機構」
「歩く広告塔」
「浮気はしない」
「辛酸の歴史」
「現世利益」
「生活デモクラシー」
史上最強幹事長―知られざる腕力と苦悩
「新旧両面が同居」
「ナベツネと料亭将棋」
「トカゲの尻尾切り」
「新しい国家改造論」
「都市政策大綱」
「強行採決」
「脇役は長生き」
「神経戦と暗闘」
「人生の曲がり角」
宿命の二人――竹下登との“人たらし比べ”秘録
「1000本のタテカン」
「1000本のタテカン」田中角栄の事件史外伝『宿命の二人――竹下登との“人たらし比べ”秘録』Part1~政治評論家・小林吉弥
「損害賠償」
「記憶力」
「直球と変化球」
「漢方薬のように」
「政界のおしん」
「雑談の効用」
決定的「竹下侮れず」の場面とは?
決定的「竹下侮れず」の場面とは?田中角栄の事件史外伝『宿命の二人――竹下登との“人たらし比べ”秘録』Part8~政治評論家・小林吉弥
「母親からの影響」
兵隊やくざ――“田中政治の原点”型破り戦場秘話
「カネは俺が出す」
「戦地の話を嫌った」
「戦地の話を嫌った」田中角栄の事件史外伝『兵隊やくざ――“田中政治の原点”型破り戦場秘話』Part2~政治評論家・小林吉弥